やまがた橋物語

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最上川第6部[5]

◆芳泉大橋(米沢)

芳泉大橋(米沢)の写真 1999年に架けられ米沢市南部の交通を支える芳泉大橋

 米沢市南部の田園地帯に架かる芳泉大橋。全長七十五メートル、幅八メートルのこの橋は、松川(最上川)をまたいで市内万世地区と南原地区を結ぶ。農畜産物の市場輸送や通勤路として利用されている。

 かつて松川を渡り両地区を直結する橋はなかった。約一キロ下流に新大橋があるものの、道が入り組んでおり交通の便は悪かった。そこで住民たちが期成同盟会を組織して道路整備と橋建設を県に要望。住民の熱意が実り、農林水産省と県は米沢南部農免農道建設事業の一環として、芳泉大橋の建設に着手した。

 農免農道には、一九八五(昭和六十)年から総事業費約十六億二千万円が投じられ、九九年十一月に完成。開通式には地元住民や関係者約九十人が参加し、三世代家族による渡り初めが行われた。完成を祝い、地元の全世帯に橋の写真がプリントされた記念の湯飲み茶わんも配られた。

 芳泉町町内会連合会の目崎守会長(65)は、茶わんを眺めながら「橋の完成で芳泉町から国道13号への所要時間が十分から十五分は短縮された」と話す。また、県外から笹野観音や白布温泉を訪れる観光客の利便性も向上したという。

 南部農免農道は、市民の要請に応える形で昨年九月、市道に認定された。近くには、九二年三月に百十七年の歴史に幕を閉じた芳泉学校(南原小芳泉分校)跡地を示す石碑があり、傍らの芳泉学校記念館とともに当時をしのぶことができる。

2007/11/07掲載
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