やまがた橋物語

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最上川第4部[8]

◆長井大橋(長井)

長井大橋(長井)の写真 さくら大橋上から見た長井大橋。76年間の役目を終え、本年度中に解体される予定だ

 長井市街地と伊佐沢地区を結ぶ県道久保桜線の長井大橋は、一九三一(昭和六)年十二月に開通した県内でも有数の“長寿橋”だったが、今月一日、すぐ上流に新たに「さくら大橋」が開通したことで七十六年間の使命を終えた。

 長さ二三一・三メートル、幅五・五メートルのトラス橋。同じ三一年十二月に開通した二キロほど下流の先代の長井橋とは、兄弟橋のように構造もそっくりだった。「大橋の完成前は木橋が架かっていたが、古くて揺れるなど危険だった。当時の伊佐沢村では、村民挙げて架橋実現を強力に運動した」と、さくら大橋架橋早期完成期成同盟会の竹田昭三会長(79)=長井市芦沢=は語る。

 「事前調査の時は村長命令で村民が“サクラ”になり、何度も木橋を往復して交通量を水増しした。完成した時はあまりの立派さに、長井町に来た人は『山の向こうにはどれだけ大きな町があるんだろう』と話題になったそうだ」という。

 六七(昭和四十二)年の羽越水害をも耐え抜いた大橋だが、通学路になっているにもかかわらず歩道がなく、大型車同士の擦れ違いもできなかった。老朽化も進んでおり、危険な状態になっていた。

 役目を終えた大橋は現在、通行止めとなっているが、県は秋口にも解体工事に着手する計画。“老兵”の雄姿が見られるのもあとわずかだ。

2007/07/11掲載
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