やまがた橋物語

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最上川第4部[7]

◆長井橋(長井)

長井橋(長井)の写真 多くの車が行き交う長井橋。両端には長沼孝三のブロンズ像が置かれている

 長井と白鷹、そして山形を結ぶ国道287号の長井橋は、二代目の永久橋として一九八八(昭和六十三)年十月、開通した。当時、ブームとなっていた「行政の文化化」の流れに沿って、橋の両端に長井市出身の彫刻家長沼孝三のブロンズ像が配置されるなど、文化の薫りあふれた橋だ。

 先代の長井橋は一九三一(昭和六)年に開通したトラス橋で、老朽化に伴い八四(昭和五十九)年から四年余をかけて建設されたのが現在の長井橋。長さ三百四十九メートル、幅は歩道を含め一三・五メートルで、幅は先代の二倍以上になった。

 開通式では、八組もの三世代親子が渡り初めをした。その一人、木村忠吉さん(73)=長井市草岡=は「すごい橋ができたという印象だった。(渡り初めは)そうそう機会があるわけでもないし、いい思い出となった」と当時を振り返る。

 長沼の作品は「長井橋 昔と今」をモチーフに、右岸側が小鵜飼船(こうかいぶね)と日本海航路を彫り込んだ道中旅姿の長井商人の像、左岸側はアヤメ、ツツジ、ハギに「水と緑と花のながい 活力とやすらぎのまち」の文字をあしらった少年少女の像だ。台座を含めると高さは三メートル以上ある。

 橋脚部の歩道にはバルコニーと花壇が設けられ、「花の長井」をアピールしている。その文化的な薫りは開通から十九年たった今でも色あせていない。

2007/07/10掲載
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