やまがた橋物語

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最上川第3部[10]

◆用橋(大江)

用橋(大江)の写真 赤いアーチや欄干が印象的な用橋=大江町三郷

 用橋(ようばし)は、大江町の最南端、用地区の最上川に架かる。地元住民の念願だった架橋は一九七八(昭和五十三)年に実現。同年に橋のそばの河床から「ヤマガタダイカイギュウ」の化石が見つかり、用地区は一気に活気づいた。

 橋は延長百八十五メートル、幅六メートル。アーチや欄干は赤で統一され、新緑とのコントラストが目を引く。やや下流には、「明神はげ」と呼ばれる、地層むき出しの標高一七〇メートルの絶壁がそびえ立つ。

 橋が完成するまでは渡し舟による不便な生活を強いられ、地元住民は懸命に架橋運動を展開した。用の郷土史に詳しい地元の斎藤高治さん(81)は「橋は夢の夢だった。肩身の狭い思いをしていたが、橋が架けられて化石が見つかり、用は一躍有名になった」と振り返る。

 ヤマガタダイカイギュウは、左沢小の児童二人が発見した。当初はクジラと思われていたが、海外の研究者によって新種のダイカイギュウであることが分かり、世界的な発見に地元は沸いた。大江町中央公民館には、体長約三・八メートルの復元模型が展示されている。そのふっくらとしたかわいらしい体形から、「プクちゃん」の愛称で親しまれている。

2007/05/25掲載
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