やまがた橋物語

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最上川第2部[6]

◆長島橋(村山)

長島橋(村山)の写真 新しい橋の橋脚が立ち架け替え工事の進む長島橋(手前)。奥は新橋に切り替えられた三ケ瀬橋=村山市

 “陸の離れ島”から抜け出し、地域に明るい未来と活力を吹き込んだのが、村山市の長島と深沢両集落を結ぶ長島橋。全長百四十メートルで、上流の旧三ケ瀬橋と「兄弟橋」だ。

 長島橋は、東根市神町にかつて駐留していた米軍が使用していた、大高根射撃場の着弾地補償費で、旧三ケ瀬橋とともに建設。一九五四(昭和二十九)年十一月に同時着工、翌五五年六月に同時完成する突貫工事だった。橋の中央部分に部材を三角形に組んだ鋼トラスを取り入れ、最上川の風景とマッチし、ひと際映える。

 長島集落は大きく蛇行した最上川で三方を囲まれている。近くに住む佐藤文男さん(80)は「橋が完成する前までは、対岸の水田に行くには渡し舟で稲、農産物、耕作用の牛を運んだ。交通が不便なので“陸の孤島”といわれた」と語り、「架橋工事の説明があったとき、地域は喜んだ。完工式では伝統の長島鹿子舞(ししおどり)を披露した」と振り返る。

 長島橋は最上川三難所舟下りの終着点で、近くにある新旧の三ケ瀬橋とともに観光スポットになっている。スケッチしたり、写真撮影する光景も見られる。

 現在、橋のそばで二代目の長島橋(百七十二メートル)が建設中。完成は二〇〇九年三月末の予定だ。最上川三難所そば街道のルート上にあり、観光客らでにぎわっている。

2007/03/12掲載
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