やまがた橋物語

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最上川第1部[8]

◆本合海大橋(新庄)

本合海大橋(新庄)の写真 景勝地・八向楯を望み、最上川に架かる本合海大橋=新庄市

 新庄市本合海の最上川の蛇行部に架かる本合海大橋。大橋をくぐった川は八向山に直角にぶつかり、渦を巻きながら大きく左に迂回(うかい)する。この地は江戸時代から「本合海の渡し」といわれ、人々が舟で川を渡った場所として栄えた。松尾芭蕉が「奥の細道」で庄内まで舟で下った際の乗船地としても知られる。

 本合海大橋ができる前は、現在より南に一九三四(昭和九)年に完成した橋があった。国道47号が庄内と内陸を結ぶ大動脈となり、交通量が増えたことや、老朽化などから、七一年十月に全長四〇七・八メートルの大橋が架けられた。

 橋の北には景勝地「八向楯」が広がる。もえぎや若葉、紅葉、雪景色と、大橋からは四季折々の絶景が楽しめる。また、付近には遊歩道や公園が整備されるなど、市民の憩いの場となっているほか、「美しい景色と由緒ある歴史の地は地元の誇り」と、地元住民らでつくる「本合海エコロジー」(木村正会長)がゆかりの句碑などを造っている。芭蕉乗船の地には同会が設置した芭蕉と曽良の陶像があり、川岸から静かに橋を見守っている。

2007/01/18掲載
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