やまがた橋物語

>>山形新聞トップ >>やまがた橋物語 >>最上川第1部 最上川橋(酒田、庄内)

最上川第1部[5]

◆最上川橋(酒田、庄内)

最上川橋(酒田、庄内)の写真 鮮やかな赤い色のトラス構造の最上川橋。夕日のオレンジ色の色彩に溶け込む=庄内町

 庄内平野の中を悠々と流れる最上川は上流に行くに従って、周囲に山々が迫ってくる。そうした中に夕日に染まる真っ赤な五連トラス構造の橋がある。酒田市臼ケ沢と庄内町狩川をつなぐ国道345号「最上川橋」だ。

 昭和三十年代前半、最上川下流には両羽橋と庄内橋があるだけで、上流側の本合海橋までの約四十キロの間に橋はなく、いくつかの渡船場があるだけだった。こうした状況に周辺住民は期成同盟会を結成し、早期架橋を訴えていた。

 そのうち、架橋場所が内定したが、別の場所への架橋を主張する住民が反発し、地域を二分する争いに発展した。最後は二つの橋を同時着工することでようやく決着したというエピソードがある。ちなみに二つの橋は、下流側が最上川橋、上流側が清川橋となった。

 「最上川橋」(長さ三百五十八メートル、幅六メートル)は、交通荷重二十トンの一等橋として一九六〇(昭和三十五)年に着工し、五年後に完成した。

2007/01/15掲載
下流へ上流へ
[PR]
[PR]