やまがた橋物語

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最上川第1部[12]

◆猿羽根大橋(尾花沢)

猿羽根大橋(尾花沢)の写真 国道13号と毒沢地区(右)を結ぶ猿羽根大橋=尾花沢市

 尾花沢市北端の毒沢集落は、最上川が時計と逆回りに流れる場所の左岸にある。右岸に渡ればすぐ国道13号。毒沢の人々にとって、対岸へ渡るためのかつての移動手段は渡し舟。一九七三(昭和四十八)年に完成した猿羽根大橋の架橋は集落民の悲願だった。

 最上川舟運の舟見番所があった毒沢集落。対岸に渡るため舟を持っている家は多かったが、「架橋を求める声は早くからあった」と池田誠一区長(73)。池田区長によると、舟の事故で、乗っていた花嫁らが亡くなったこともあったという。

 池田区長は「わたしたち地元住民は、架橋を求め代議士や県議にお願いした。国会へも二回ほど行った」と振り返る。地元の子どもも、通学の不便さを訴え知事に手紙を書いた。こうした子どもたちの声は新聞やテレビにも紹介された。

 完成した猿羽根大橋は長さ百八十二メートル。集落は完成を祝う花火大会も開き、尺玉も含め二百発以上を打ち上げた。赤い大橋はそれ以来、集落に不可欠なインフラとして人々の生活を支えている。

2007/01/24掲載
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