やまがた橋物語

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前川編[5]

◆眉川橋(上山)

眉川橋(上山)の写真 地元住民や観光客でにぎわう足湯がすぐそばに設置されている眉川橋=上山市

 上山市八日町に架かる眉川橋(全長24.5メートル)は、国道13号上山バイパスと市中心街を結ぶ路線整備に伴い、1998年に完成した。橋の開通後には東側を通るJRの線路下をくぐるアンダーパス工事が進み、交通量は急増。2車線の頑強な永久橋で、平成初期の上山の市街地発展を象徴する橋とも言える。

 この路線は、上山バイパスと市街地を結ぶ骨格道路。県による「都市計画道路八日町仙石線」の整備事業として着工し、ショッピングプラザ・カミンを核とした市の二日町再開発事業とほぼ同時期に工事が進められた。2003年には上山あららぎライオンズクラブにより橋の西側に足湯が設置されており、温泉街に向かう途中に立ち寄る観光客の姿が目立つ。ひざの痛みなどを癒やすために日課として通う地元住民も多い。

 「眉川」という名称の由来には諸説ある。地域の歴史を調査している原田エツさん(81)=同地区=が地区民から伝え聞いた話によると「なだらかな流れが女性のまゆの形に似ているから」というのが理由という。ほかに橋がまゆのようにアーチ状にしなっていたため、とする説もある。

 橋のたもとにある中華料理の老舗「新花楼」は1971(昭和46)年の創業。当時は木を渡しただけの橋だった。前川の東側に店を構えた後、95年に川の西側にある現在の位置に移転した。長年にわたり橋の歴史を垣間見てきた同店代表取締役の江口孝夫さん(66)は「(強度が)車の往来にとても耐えられなかったので改修はやむを得なかった。橋が良くなると同時に街並みも発展した」と振り返りつつ「昔は昔で川岸に屋台が出たりしてにぎわった。上山らしい風情があって良い橋だったなあ」と当時に思いをはせていた。

2010/03/08掲載
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