やまがた橋物語

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前川編[14]

◆五反田橋(上山)

五反田橋(上山)の写真 短いながらカーブした形状が特徴的な五反田橋=上山市

 国道13号の上山市川口地区南の交差点を東に入るとすぐ、曲線を描く緑色の欄干が目立つ五反田橋(全長18.6メートル)がある。優美な外観に似合わず耐荷重20トンの強固な橋で、前川ダム建設のために架けられ、橋の名前は地区名から付けられた。前川ダムは11年の工期で1982(昭和57)年に完成。五反田橋はダム本体工事が本格化した77年に架けられた。

 橋の周辺は南東側に塗装会社とコンクリート製品製造会社が立つだけで民家はない。塗装会社は開業し13年。5人の従業員の中には仙台市太白区から通勤する人もいる。コンクリートを扱う会社は、橋が丈夫で大型トレーラーも通行できることから、山形市片谷地から国道13号に極めて近い現在地に移転した。社員22人と関係者が五反田橋を行き来する。

 二つの会社関係者以外にも五反田橋を渡る車は意外に多い。前川ダム管理事務所の職員やダムの補修工事などダムに関係した車が通過。ダムは釣りの名所として知られ、太公望も行き来する。

 ダムの堤体上で釣りの準備をしていた川西町上小松の加藤直さん(30)は「ヘラブナ釣りの人が多い。バス(ブラックバス)もいるが、ヘラブナが元気でバスが弱いという珍しい釣り場なんだ」と笑う。

 県山形統合ダム管理課によると、前川ダムは本流から外れた所に設けられた河道外貯留式という全国的に珍しい構造。本流にダムを造る場所がないため、南陽市小岩沢で取水して山際のダムに貯水し洪水調整と農業用水の確保を行う。

2010/03/24掲載
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