やまがた橋物語

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赤川編第1部[3]

◆おばこ大橋(酒田、三川)

おばこ大橋(酒田、三川)の写真 酒田市と三川町にまたがるおばこ大橋。後方にショッピングセンターのネオンが輝く=酒田市

 国道7号に設けられ、酒田市と三川町をつなぐ「おばこ大橋」。長さ四百メートル、幅十一メートルで、酒田と鶴岡の両市を結ぶ旧国道7号の交通渋滞を緩和する三川バイパス工事に伴い建設された。

 工事は一九九二年に始まり、通行できるようになったのは九六年十月から。庄内空港へのアクセスや酒田、鶴岡、三川などを往来する車の利便性が高まった。近くにはイオン三川ショッピングセンターがあり、複数の大型店舗も並ぶ。

 「おばこ」は娘や女性を指す庄内地方の方言。橋の名称は公募され、当時、三川中の教諭だった伊藤亮一さん(65)=酒田市法連寺=の作品が採用された。名称の由来について伊藤さんは「三川町は方言を大切にする土地柄。庄内弁にちなんだ町民に親しまれる名前がいいと思い、“おばこ”と付けた」と話し、当時を懐かしむ。

 橋を支えるくいを打ち込んで固定する「下部工」と呼ばれる工事で現場の建設監督官を務めた穂積薫さん(67)=酒田市上安町三丁目=は「出水期は赤川の水位が高いため作業ができない。仕事は地吹雪が吹き荒れる冬が中心だった」と、厳しい条件下での作業だったことを説明。「大きな事故がなく完成してよかった」と振り返る。「完成直後は橋を通るたび、橋が壊れていないかとか、道路と橋の境に段差ができていないか、などと気になった」と話す。

 三川ショッピングセンターのネオンが光を増す夕暮れ時、道路照明灯の明かりと家路を急ぎ列をつくる車のライトが相まって、橋の形状を浮かび上がらせた。

2008/07/16掲載
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