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地域信仰の姿、探る手掛かりに 中山・岡地区、十一面千手観音立像の調査開始

2019年07月10日 15:04
大学教授らによる千手観音立像の現地調査。大きさや構造を調べた=中山町岡
 中山町の岡観音堂に安置されている町指定文化財・十一面千手観音立像の調査が始まった。最上三十三観音第14番札所であり、来年の御開帳に向けて詳細を解明しようと、町教育委員会が東北芸術工科大教授らに調査を依頼。今秋に報告書がまとまる予定だ。

 岡観音堂は元々、高取山にあった。参詣者の利便性を高めるため、現在の場所に移したと伝えられる。観音像は鎌倉時代以前の作で、行基菩薩(ぼさつ)が彫ったと伝承されてきた。観音堂は現在、同町長崎の正法寺(村山英俊住職)が管理している。

 調査研究は、木製彫刻文化財保存修復研究所(名古屋市)の岡田靖代表理事、東北芸術工科大基盤教育研究センターの長坂一郎教授らが取り組んでおり、今月4~7日に現地調査を行った。

 観音像は高さ約180センチで、江戸期に大きく修復され、状態はいいという。長坂教授は一般的な千手観音と比べて頭上面の数や手の形が異なると指摘し、地域の信仰を探る手掛かりになりそうだ。岡田代表理事は周辺市町に平安時代の仏像があることに触れ「同時期に作られたとなれば、信仰につながりが出てくるかもしれない」と話した。

 岡地区には国指定重要文化財に答申された旧柏倉九左衛門家住宅がある。町教委は「黒塀のある岡地区で、九左衛門家や観音堂を巡る散策コースを観光客に提案したい。参拝者が増える特別な年でもあり、町民にとっても郷土の魅力を再発見する機会になればいい」としている。
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