県内ニュース

車いす、1人で空飛べた・南陽 加藤さんが飛行機の操縦システム応用

2019年04月22日 12:32
専用車いすを使い、パラグライダーの1人乗り飛行に挑む加藤健一さん=南陽市・南陽スカイパーク
 車いすで生活しながら地域のバリアフリー化に取り組んでいる南陽市椚塚の加藤健一さん(38)が21日、同市十分一山の南陽スカイパークから飛行機の操縦システムを応用した専用車いすによるパラグライダー1人乗り飛行に挑戦し、成功した。筋ジストロフィーを患う人が、新しいシステムを搭載した車いすで空を飛ぶのは世界初といい、障害者が楽しむスカイスポーツの可能性をまた広げた。

 加藤さんは2015年10月、同スカイパークから同伴のパイロットが操縦するタンデム(2人乗り)飛行に成功して以来、「空中散歩」を重ねている。今回の1人乗りは、昨年初めに構想が持ち上がった。

 南陽市内でパラグライダースクールを開き、加藤さんの活動をサポートする金井誠さん(56)と、スクールのボランティアスタッフでインストラクター資格を持つ熊谷崇史さん(30)=山形市=が中心となり、設計と開発、テスト飛行を担った。「フライ・バイ・ワイヤ」と呼ばれるシステムは、車いすの両脇をワイヤで支えてパラグライダーとつなぎ、車いすに乗る加藤さんが膝の上で電動式のコントローラーを使い、空中での旋回を制御する。

 1人乗り飛行は前日20日にセッティングを整えたが飛行に適した風とならず、午後5時50分に順延を決定。仕切り直しとなった21日は午前7時から準備し、タンデム飛行を行った後、同9時半すぎに加藤さんの車いすを仲間が押し、標高約300メートルの斜面からテークオフした。オレンジ色のパラグライダーが白竜湖の上空に浮かび上がると、仲間は「完璧な離陸」と口をそろえて拍手を送った。

 約10分のフライトを楽しんだ加藤さんは「多くの人の支えで挑戦できた」と笑顔で感謝し、「ここから1人で飛ぶという夢を実現できた。バリアフリーのスカイスポーツの間口を一層広げていきたい」と抱負を語った。

関連記事

by weblio


おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2019年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2019年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から