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米沢・大南遺跡の木像、僧形神像か 全国2例目、神仏習合知る史料

2019年02月07日 13:07
胸の前で腕を組む姿から僧形神立像とみられている木像
 米沢市が2016、17年度に行った同市浅川の大南(おおみなみ)遺跡の発掘調査で見つかり、地蔵仏とみられていた木像が、僧侶の形をした神像である可能性が高いことが分かった。遺跡から出土した僧形(そうぎょう)の神像が確認されたのは金沢市の千田北遺跡が全国初で、2例目という。市文化課は「神仏習合時の時代背景を知る上で貴重な史料。専門家に見てもらうなどして検証したい」としている。

 大南遺跡は縄文~江戸初期の遺物や集落跡などからなる複合遺跡。浅川最終処分場の整備に伴い、市が2回に分けて約2万6千平方メートルを調査した。同課の担当者によると、神像は神社などに安置されているものは残っているものの、遺跡から出土した例は全国でも数少ないという。

 見つかった木像は高さ約21センチ、幅約5センチで、17年夏ごろに発掘された。剃髪(ていはつ)した頭と優しい顔立ちから同課は地蔵仏と考えていたが、昨年8月に千田北遺跡の僧形神像出土のニュースを目にし、形が似ていたことから関係者に連絡。千田北の像を調査した滋賀県立安土城考古博物館学芸員の山下立さんに写真を送ったところ、胸の前で腕を組む姿などから僧形神立像の可能性が高いことが判明した。その後の年代測定で、15世紀前半のものと分かった。

 大南遺跡からはほかに「十八日観世菩薩(ぼさつ)」と墨書きされた木簡なども見つかっており、神仏習合の形態や宗教関連の施設があった可能性がうかがえる。15世紀ごろの遺物が多く、その中には製作途中の漆椀(わん)や織物の道具があり、ものづくりが盛んに行われていた名残も見えるという。僧形神立像はつくりから名のある仏師によるものではなく、そうしたものづくりに携わっていた人が自分で彫った可能性もあるとみている。

 6月に山下さんを招いて実際に木像を見てもらう予定で、同課は9月ごろまでに報告書をまとめる。木像を含めた遺物の展示も検討しているという。

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