県内ニュース

山形の梅木さん、親子2代で最高賞 みちのくこけしまつり

2019年01月10日 14:15
最高賞に輝き、さらなる高みを目指す意欲を語る梅木直美さん=山形市
 女性こけし工人として蔵王高湯系の伝統を継承する山形市泉町の梅木直美さん(50)の作品が先月、同市内で開かれた「第38回みちのくこけしまつり」の伝統こけしの部で最高賞の内閣総理大臣賞に輝いた。父であり師匠の修一さん(89)に続き親子2代での獲得。梅木さんは師匠の背中を追い、工人としてさらなる高みを目指し、こけし作りに励む。

 同まつりは、日本三大こけしコンクールの一つとされ、今回、伝統こけしの部には東北を中心とする全国の工人72人から応募があった。梅木さんは華やかな黄色の胴体に「重ね菊」の模様を施した「勝之助黄胴菊重(かつのすけきどうきくがさね)」を出品し、250本の中からトップに選ばれた。審査員から「全体のバランスが良く、顔の表情が伝統そのもの」などと高く評価された。

 他の品評会などでの入賞経験はあるが、最高賞は初めて。「うれしい一方で気が引き締まる思い。賞に恥じないよう、私なりのこけしを作っていきたい」と梅木さん。いつもは入賞を喜んでくれる修一さんだが、今回は賞の重みに複雑な表情を浮かべていたという。「父は『おまえが受賞していいのか』と思っているようだ。父の作品は何とも言えない味わいがあり、筆の力強さや素朴さがある。師匠から認められる作品を目指していきたい」と話す。

内閣総理大臣賞に輝いた「勝之助黄胴菊重」
 梅木さんがこけし工人としての道を歩み始めたのは6年前。それまでは自動車販売店に勤めながら、修一さんが削った木地に絵付けする最終工程「描彩(びょうさい)」を時折手伝う程度だった。専業となる前、ある人から「個性がない」と言われ、悩んだ時期もあったが、今は、その言葉の意味が分かるようになったという。

 梅木さんは今、ネコなどをモチーフにした創作こけしも積極的に手掛けている。そば店やカフェなど店頭販売してくれる場所も増えており、ブログでもこけしの魅力を発信中だ。「個性は出るもので、出すものではない。こけしを買った人の心がふっと和らぐようなものを作っていきたい」と力を込めた。

関連記事

by weblio


おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2019年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2019年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から