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故石坂氏に名誉県民称号 県、長男・裕さんに伝達

2019年01月10日 08:36
故石坂公成氏に対する名誉県民称号記と名誉県民章を置き、吉村美栄子知事と写真に納まる長男の裕さん(左)=県庁
 県は9日、アレルギー研究の世界的権威で昨年7月に92歳で死去した免疫学者の石坂公成(きみしげ)氏(山形市)に名誉県民の称号を贈った。米ボストン在住の長男裕(ゆたか)さん(63)に称号記と記章が手渡された。裕さんは「大変光栄で、県民の皆さんに感謝したい。これから墓前に報告するが、きっと父も笑顔で喜ぶと思う」と語った。名誉県民は4人目。

 県庁で行われた伝達式には吉村美栄子知事、志田英紀県議会議長らが出席し、裕さんに賞状などを授与した。裕さんは製薬大手エーザイの米子会社で、新薬開発などを手掛ける「H3バイオメディシン」の最高執行責任者を務めている。

 懇談で吉村知事は「もっと早く差し上げたかった。(仲むつまじい)石坂先生夫妻の姿は私たちの憧れ」などと語り、裕さんは「父は家に帰っても研究のことばかりで、純粋に真実を追い求めていた。他の人のために役立つものを作りたいという思いが強く、苦労しても文句を言う人ではなかった」などと生前の姿を振り返った。

 公成氏は花粉症などのアレルギー疾患を引き起こす原因物質「免疫グロブリンE」を発見し、発症メカニズムを分子レベルで解明。医学分野で最も権威がある賞の一つガードナー国際賞、日本学士院賞・恩賜賞、文化勲章などを受けた。1996年に同じく免疫学者で難病を患った妻照子さんの故郷の山形市に転居し、99年に勲一等瑞宝章、2001年には山形市名誉市民となった。県教育委員長、山形大特別招聘(しょうへい)教授も務めた。

 名誉県民は1993年施行の条例に基づき「県の発展に卓越した功績があり、県民が誇りとして敬愛する者」に称号を贈り、功績を顕彰する制度。これまで大江町出身で元知事の板垣清一郎(15~93年)、米沢市出身で日本画家の福王寺法林(20~2012年)、鶴岡市出身の小説家丸谷才一(1925~2012年)の3氏が選ばれている。

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