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サバ缶足りない…空前ブームで値上げも ひっぱりうどんファン、悩まし

2018年11月19日 12:41
県内スーパーのサバ缶の棚はどこも商品がまばらだ。「入荷未定」の張り紙を掲げる店もある=山形市・くらしのセンターコープひがしはら
 本県内陸地方の郷土食「ひっぱりうどん」に欠かせないサバ缶が品薄だ。全国的なブームの影響で、県内のスーパーでも欠品して「入荷未定」の張り紙を掲げたり、購入に個数制限を設けたりしている。9月には値上げもあり、ひっぱりうどんを愛してやまない山形県民にはダブルパンチとなっている。

 昨年秋ごろにテレビの情報番組やバラエティーなどでサバ缶が健康に良いと紹介され、空前のブームが到来している。雑誌の特集や専門のレシピ本の出版もあり、特に料理に使いやすい水煮缶は需要が急激に伸びたという。

 水産大手のマルハニチロは9月、サバの缶詰33品目の価格を約10%引き上げた。同社によると、アフリカや東南アジアに向けた冷凍サバの輸出が拡大し、缶詰向けの原料が不足しているという。

 山形市のスーパー「くらしのセンターコープひがしはら」では、陳列棚の水煮缶が空になる日も。「生産が追い付かず、一部品切れ」などと断り書きを添えている。同店の8月以降の売り上げは前年から倍増し、入荷が間に合っていない。伊藤直子センター長は「お客さまから問い合わせが相次いでいる。安定して提供できず心苦しい」と苦悩をにじませる。

 影響は本県の“ひっぱりうどん関係者”に及んでいる。村山市の市民団体「ひっぱりうどん研究所」の佐藤政史所長は「欲しい銘柄が手に入りにくい」と嘆く。

 同研究所は今月10、11日、埼玉県で開催されたイベント「ご当地うどんサミット」に出展、サバ缶400缶の入手に奔走した。佐藤所長によると、本来は、最もひっぱりうどんにマッチすると“認定”しているマルハニチロの「月花さば水煮」を用意したかったが手に入らず、他の銘柄を寄せ集めたという。

 どうしてもひっぱりうどんにサバ缶を入れたいが、手に入らない―。そんなとき、どうすればよいのか。佐藤所長はイワシやサンマの水煮缶を薦める。「サバ缶と甲乙つけがたいくらい、十分に使える」。どんな具材で食べるのか、山形県民には悩ましい冬になりそうだ。

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