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「耳」持つドローンで山岳救助コンテストに挑戦 森谷さん(天童)、志田さん(大石田)ら

2018年11月14日 12:30
災害救助用ドローンの導入促進へ意欲をみせる森谷智之さん(左)、志田孝儀さん=天童市
 小型無人機ドローン事業を手掛ける天童市の森谷智之さん(38)と大石田町の志田孝儀さん(38)が、飛行しながら「音」を手掛かりに目的物を感知するドローンの技術開発に取り組んでいる。これまでの空中撮影による“目”に加え、“耳”を持つことで探索能力アップを図る試み。災害時の遭難者捜索などの可能性を広げる新たな“一手”への挑戦を続けている。

 山岳事故などでドローンを使った捜索活動は、夜間でも遠隔操作できるため、有効な手段として期待されている。今回の開発技術は、これまで現場付近をドローンで飛行し、撮影によって遭難者などを見つける目視確認に加え、遭難者などが発する声をドローンに装着したマイクで感知し、場所を特定できるのが最大の強みだ。

 先月、災害支援用ロボットの普及などを目的に北海道で行われた山岳救助コンテスト「ジャパン・イノベーション・チャレンジ2018」に、森谷さんと志田さんは計6人で構成する「チーム東北JV」として出場した。登山者が遭難し悪天候のためヘリコプターで捜索できない―という競技設定で、ドローンなどのロボットを使い、(1)遭難者に見立てたマネキンを発見し位置情報などを取得する(2)その場所まで救援物資(3キロ)を届ける―という二つの課題に、チーム東北JVも、「耳」を持つドローンで挑戦した。

 マネキンは「助けて」という音声を発する。声の大きさ、聞こえてくる方角などから遭難場所を把握。このとき、ドローンのプロペラ音が位置情報の分析を妨げないようなデータ処理を施しており、発見する予定だったが、障害となったのは「雨」。大会期間中は強い雨が降り続き、雨音が妨げとなり、(1)の課題はクリアできなかった。

 一方、(2)は計3回のチャレンジのうち、2回成功する好成績を収めた。森谷さんらは今回の挑戦で一定の手応えをつかみ、新たな課題を見定めながら、「場数を踏んでさらに技術を確立したい。『東北はドローンがすごい』と言われるようにするのが目標」と話す。

 森谷さんと志田さんは、遭難者の救助でドローンが果たす役割は多岐にわたるとも感じている。昼夜を問わずに動かすことができ、ドローンが飛んで助けに来たという「音の安心感」を助けを求めている人に与えられると確信している2人。「他の人たちがやっていないことをやる」と気持ちを高めている。

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