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酒田のフレンチ2店、建て替えへ 常連客、惜しむように足運ぶ

2018年08月16日 21:14
欅は酒田フレンチが「日本一のフランス風郷土料理」と全国に知られるようになった始まりの店=酒田市
欅は酒田フレンチが「日本一のフランス風郷土料理」と全国に知られるようになった始まりの店=酒田市
 酒田市の中町とJR酒田駅前で進む再開発事業に伴い、酒田産業会館内の「レストラン欅」とホテルイン酒田駅前内の「ル・ポットフー」が建て替えられる。世界一の映画館と称されたグリーンハウスの支配人・故佐藤久一さんがともに手掛けた酒田フレンチの名店だ。洗練された内装など店舗の趣を含めファンが多く、常連客らが惜しむように足を運んでいる。

 欅はレストランロアジス最高顧問の太田政宏さんをシェフに迎えて1967(昭和42)年に開店。酒田フレンチが「日本一のフランス風郷土料理」と全国に知られるようになった始まりの店だ。凱旋(がいせん)門を摸した大谷石の入り口や、欅の刻印が入ったナイフ・フォークなどこだわりの品々が今も残る。

 庄内浜で水揚げされたガサエビの漁師風(白ワインの蒸し煮)やカニのクリームスープなど創業当時から守るレシピもある。

 経営する企業・荘内振興(酒田市)の三浦良一社長(58)によると、現店舗での営業は来年4月中旬ごろまでで、2021年5月の連休開けに開業予定の新酒田産業会館に入店する見込み。その間はレストランの仮店舗は置かず「欅グループとして何らかの店舗を出したいと模索中」と話す。

 ル・ポットフーは、1973(昭和48)年に当時の清水屋に開いた店が移転する形で74年から営業を始めた。初代グランシェフは欅と同じく太田さん。豪華客船をイメージした内装で、ピカソのペン画なども展示されている。個室が二つあり、それぞれ異なる雰囲気を楽しめる。クレーム(クリーム)ブリュレや魚の塩釜焼きなど、開店当初からのレシピは時代を越えてファンをつかんできた。

豪華客船をイメージした内装のル・ポットフー。店内の世界観も含め親しまれている
豪華客船をイメージした内装のル・ポットフー。店内の世界観も含め親しまれている
 駅前の再開発で建設される3棟のうち、ホテルや公共施設が入るA棟は2020年7月ごろに完成する予定。ル・ポットフーを経営するボヌール(酒田市)の親会社・日新開発(酒田市)の五十嵐渉社長(44)によると、A棟完成までは現店舗で営業し、A棟に入居する方向で協議中という。

 いずれも新店舗の計画は現時点での方針だが、今の店舗が姿を消すことは決まっている。建て替えまでの間、店の世界観を心に刻むファンでこれまで以上ににぎわいそうだ。

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