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二人三脚で全国狙う 斎藤さん(天童)、伴走の西田さん(山形)

2018年05月17日 10:15
県障がい者スポーツ大会の1500メートル走に向け練習に励む斎藤玉貴さん(左)と伴走者の西田竜也さん=山形市・県リハビリセンターグラウンド
県障がい者スポーツ大会の1500メートル走に向け練習に励む斎藤玉貴さん(左)と伴走者の西田竜也さん=山形市・県リハビリセンターグラウンド
 視覚と聴覚に障害がある斎藤玉貴さん(50)=天童市=が、長距離走に取り組んでいる。県内ではなかなか伴走者が確保できない状況で練習を重ねてきたが、全国大会を目指し、20日に天童市で開催される県障がい者スポーツ大会陸上競技の1500メートル走に出場する。一緒に走るのは伴走者初挑戦となる県リハビリセンター職員の西田竜也さん(42)=山形市。二人三脚で好記録を狙う。

 斎藤さんは大阪府出身で、20年ほど前、結婚を機に山形に移り住んだ。生まれつき耳が聞こえず、9歳の時に暗い場所で物が見えづらくなる「夜盲症」を患った。次第に視力が低下し、現在は明暗が分かる程度だという。

 視野が少しずつ狭くなっていく現実と向き合いながら、青春時代は陸上に打ち込んだ。中学生の時は800メートル走や砲丸投げ、高校時代はやり投げや3千メートル走に汗を流した。その後、スポーツからは遠ざかったが、35歳の頃に復帰し、長距離走に取り組み始めた。3キロから始まった挑戦はフルマラソンにとどまらず、100キロを走るウルトラマラソンに出場するまでになった。

 視覚に障害がある人が陸上で走るには伴走者が必要となるが、本県には陸上経験と障害者への理解を兼ね備えた人がほとんどいない。斎藤さんは東京まで出向き、伴走ボランティアの団体と共に練習に励んでいる。今回、地元で練習がしたいと県障がい者スポーツ協会に相談したところ、同センター職員でマラソン経験のある西田さんに白羽の矢が立った。

 斎藤さんは言葉も不自由で、相手の手話を触って意思の疎通を図っている。練習は同センターのグラウンドで行い、小さな輪の伴走ロープを2人で握り、斎藤さんの呼吸に合わせながら、西田さんも走る。当初はテンポが合わずに苦労し、ラップタイムを伝えるのも難しかった。西田さんは手話の練習も重ねながら気持ちを通わせ、斎藤さんの息遣いからペースを判断できるようになった。

 県大会の1500メートルにエントリーしているのは斎藤さんのみ。全国大会に出場するには好記録が必要となる。目標タイムは全国トップレベルの7分台。斎藤さんには「全国でメダルを取り、県内の伴走者を増やしたい」との思いがある。西田さんは「もっと斎藤さんの思い通りに走れるようにできれば」と本番を見据えた。

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