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見つけた!新種クマムシ 鶴岡・国内27番目、名に「庄内」

2018年03月02日 11:48
光学顕微鏡で腹部側から撮影したショウナイチョウメイムシ。左側が頭部で、3対の足が見て取れる(慶応大先端生命科学研究所・荒川和晴准教授提供)
光学顕微鏡で腹部側から撮影したショウナイチョウメイムシ。左側が頭部で、3対の足が見て取れる(慶応大先端生命科学研究所・荒川和晴准教授提供)
 慶応大先端生命科学研究所(鶴岡市)は1日、荒川和晴准教授(38)が市内でクマムシの新種を発見し「ショウナイチョウメイムシ」と命名したことを発表した。発見場所にちなみ「庄内」の名を冠した。日本で確認された27番目の新種に当たり、県内では初めて。真空や超低温など極限環境に耐性を持ち、「最強生物」と呼ばれる微小動物クマムシは約1200種いる。米国科学専門誌「プロス・ワン」電子版に掲載された。

 体長1ミリ以下のクマムシは幅広く生息する。周囲の乾燥に伴い、ほぼ完全に脱水できる「乾眠状態」に入る特徴を持つ。乾眠状態で数年が経過した後、水を与えると生命活動を再開する。クマムシは現在、世界中で約1200種いるとされ、日本では167種確認されていた。

 荒川准教授は昨年春、同市大塚町で採取したコケの中から新種を見つけた。体長は約0.3ミリ。1834年に世界で初めて発見されたクマムシのチョウメイムシ科によく似た形態だが、体の表面にある穴が極めて小さい点、3対の足に見られる出っ張り、卵の表面にある繊維状の突起などの特徴やDNA情報を解析した結果、新種と判明した。

 「長く生きる」ことを指すチョウメイムシ科は雌雄が存在するが、研究対象になることが多いヤマクマムシ科は雌しか存在しない。「生殖に関する研究への応用が期待できる」と説明する荒川准教授は「以前住んでいた大塚町で見つけたクマムシが新種と分かり正直驚いた。豊かな生態系が残る庄内ならではの発見といえる」と話している。

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