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山形の送電鉄塔、検査データ改ざん 東北電力社員が虚偽報告

2018年02月24日 10:06
検査データ改ざんの内容を発表する東北電力山形支店の幹部ら=県庁
検査データ改ざんの内容を発表する東北電力山形支店の幹部ら=県庁
 東北電力は23日、山形―上山間の上ノ山線の送電鉄塔建て替え工事で、検査データが改ざんされていたと発表した。鉄塔1基(山形市門伝)で基礎の寸法が社内で定めた判定値を超えていたが、社員が工期の遅れを懸念して虚偽の数値を報告した。変形などはなく、安全性には問題ないという。同社は同日、経済産業省に再発防止策を含めて報告した。

 同社によると、虚偽報告したのは山形技術センターの担当者。2014年4月、鉄塔の基礎を据え付けた後に行った中間検査で、高さの誤差を3ミリと虚偽の値を記載した。当時の値は不明だが、発覚後に測定したところ14ミリあった。基礎は設計図と比べて間隔が13ミリ、高さは8ミリの誤差に収まるよう社内マニュアルで決められている。

 岩手県北上市の送電鉄塔の新設工事で昨年12月、検査データの改ざんが発覚したことを受け、同社は11年4月~昨年12月の鉄塔基礎据え付け工事に関わった社員と関係者に聞き取り調査を展開し、並行して積雪のため行けない鉄塔を除く1782基(県内206基)の再測定を行った。さらに完成後に地盤などの影響で判定値を超えた152基(同22基)については再度、聞き取り調査した。

 その渦中で、社員から今年1月に虚偽報告したとの自己申告があり、データ改ざんが発覚した。そのため、判定値を超えた工事の関係者らに再び聞き取りしたが、他に改ざんは確認されなかったとしている。

 この社員のほか、岩手県の事案を含めて関係者7人を今月19日付で懲戒処分したという。県庁で同日会見した同社山形支店の菅伸之、笛吹興二両副支店長などは今回の改ざんについて「判定値を少し超えても(強度などに)問題は出ない。技術者としての倫理観に欠けていたことは否めないが、マニュアルの不備もあった」と説明。「地域の皆さまに心配をかけ、信頼関係を揺るがしかねない事案を発生してしまったことにおわびしたい」と語った。

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