県内ニュース福原27年ぶり栄冠 県中学スキー・距離女子リレー、男子は金山V
2018年01月14日 16:13
![]()
〈距離女子9キロリレー〉福原のアンカー落合楽が最後の力を振り絞り、フィニッシュラインを目指す=上山市・坊平高原クロスカントリー競技場
1年生アンカー激走、逃げ切り―女子・福原 大歓声に包まれながら、福原のアンカー落合楽(らら)は距離女子9キロリレーのフィニッシュラインを目指した。レースを終えて泣き崩れた落合をチームメートが抱き締め、27年ぶり優勝の感激を分かち合った。 前日のクラシカルを制した1走大場友咲、同種目2位の2走で楽の姉・虹(なな)が確保したリードをいかに守りきるか―。「先行逃げ切り」を狙う福原は、1年生の楽が勝負の鍵を握っていた。 エース大場は最後にコースを誤るアクシデントがあったが、すぐに挽回して2位に約25秒差でリレー。虹は差を詰められながらも「何としても1位でつなぐ」との執念で17秒差で妹に託した。「初めての大きな大会で緊張した」と楽。2位の金山に徐々に迫られ、最後の下りで逆転を許したが、相手が転倒したことから再びトップを奪い返した。 「すぐ後ろにつかれていると思った」と、必死の形相でラストスパートを掛けた楽はフィニッシュ後、しばらく動くことができなかった。大場は「ありがとう」と楽を抱き起こし、虹は「今日は良く頑張った」とねぎらった。作戦通り逃げ切ったレース。しかし、涙をぬぐった楽は「ほっとした」としながらも「相手が転ばなかったら勝てなかった」。そして「東北大会では実力で勝ちたい」と誓った。
おすすめニュース
|
文字サイズ変更
山形新聞からお知らせ
|