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突風探知、列車の運転規制 羽越本線に新システム、安全性向上に

2017年12月05日 22:51
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 気象庁気象研究所(茨城県、気象研)とJR東日本(東京)は5日、2005年12月のJR羽越本線特急いなほ脱線事故を受けて設置したドップラーレーダーを用い、突風を探知・予測して列車を停車させるシステムを開発したと発表した。10年間の観測・研究を重ね、突風の予測を実現。19日からシステムを活用した列車運行を始め、安全性向上につなげる。

 風による一般的な運転規制は、風速計の測定値で行う。列車の安全運行にドップラーレーダーが設置されているのは庄内だけで、JR東によると、レーダーで探知した結果で運転規制するのは世界初という。

 脱線事故を受け、気象研とJR東は07年、海岸から約10キロ離れた庄内町余目駅に同レーダーを設置。今年3月に海岸から約2キロの酒田市黒森で新レーダーを稼動させ、測定データの分析、研究を続けてきた。

 これまでの研究で、冬の庄内平野で起きる突風は、日本海上空に発生する直径数キロ以下の空気の渦を伴うことが解明。この渦の真下で突風が発生するため、渦を探知・追跡し、進路予測範囲を算出して、範囲内の列車に運転中止を指示する仕組みを構築した。

 今回、新システムによる運転規制が行われるのは、新レーダーから半径約30キロ内にある羽越本線五十川(鶴岡市)-女鹿(遊佐町)間と、陸羽西線余目(庄内町)-清川(同)間。

 従来、気象庁の気象レーダーで強い積乱雲から間接的に突風を捉えていたが、ドップラーレーダーで直接上空の渦を捉えることで探知・予測精度は大幅に向上するという。今後、突風・竜巻が起きやすい他地域での応用も期待できる。

 脱線事故は05年12月25日午後7時14分ごろ庄内町榎木で発生した。秋田発新潟行きの走行中の特急いなほが局所的な突風を受けて脱線。乗客乗員46人のうち乗客5人が死亡、乗客乗員33人が重軽傷を負った。

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