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取れぬスルメイカ 庄内沖、低調だった昨年の6割

2017年06月26日 08:22
庄内沖でスルメイカが不漁に陥り、漁業関係者は頭を抱えている=酒田市・酒田港
庄内沖でスルメイカが不漁に陥り、漁業関係者は頭を抱えている=酒田市・酒田港
 庄内沖で主力魚種のスルメイカが不漁だ。5月の水揚げ量は、低調だった前年同月比の6割程度にとどまり、6月になっても回復の兆しは見られない。昨冬、全国的な不漁の中、庄内沖で豊漁だったスルメイカ。“主役不在”の状況に、漁業関係者は「漁師にとっても市場にとっても死活問題だ」と焦りを隠せない。一方、スルメイカは海洋環境の変化によって漁獲量に波があり、県水産試験場は「今後、盛り返す可能性はある」としている。
     ◇
 「魚群探知機で見てもイカがほとんどいない」。今月中旬に酒田港に寄港した「あかし丸」船長の伊藤広幸さん(43)=青森県大間町=が嘆いた。春から秋にかけてイカの群れを追っており、昨冬に一人勝ちした庄内沖を好漁場と見込んで寄港したが、期待外れに肩を落とした。

 県水産試験場などによると、県内沿岸でのスルメイカの漁獲量は先月が約50トン。今月に入っても伸び悩み、20日現在で約47トンにとどまり、昨年6月の約180トンには届きそうにない。庄内沖の2016年漁業生産額は、7年ぶりに30億円を突破した15年を上回る36億1500万円を記録。全国的な不漁で需要が高まったスルメイカが生産額全体の約45%を占めた。

 県漁業協同組合の担当者は「まだスルメイカのシーズンが始まったばかりともいえるが、厳しい状況だ。主力魚種だけに早く水揚げ量が伸びてほしい」と語った。

 漁師らから不安の声が漏れる一方、同試験場は「昨冬の豊漁は全く予想できなかった。突然釣れ始めることもある」と冷静な反応を見せる。同試験場によると、漁獲量を左右する要素の一つに海流がある。スルメイカの好漁場は暖流と寒流が混ざる地点に形成されやすく、昨冬はその地点が庄内沖にできたため水揚げ量が増えた。他にも、海水温など海洋環境の変化によって予想外の豊漁を記録することがある。それだけスルメイカ漁には波があり、同試験場は「今取れていなくても、今後漁獲量が増えることは十分あり得る」としている。

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