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イカ不漁、ゲソ天「高級品に?」 山形のソウルフードに影響

2017年04月01日 21:20
イカ不漁で弁当店ではゲソ天丼が姿を消した=山形市内
イカ不漁で弁当店ではゲソ天丼が姿を消した=山形市内
 全国的なイカの不漁で、山形のソウルフード「ゲソ天」に危機が訪れている。原料のイカゲソが品薄で、値段が昨年から2倍超に上昇。品不足の影響で質も悪化し、やせたゲソが増えている。山形市内の弁当店ではゲソ天丼がメニューから姿を消した。そばやラーメンのトッピングとして定番のゲソ天。県漁協担当者は「もはや高級魚状態」といい、飲食店は悲鳴を上げている。

 「原料不足により、下足(げそ)天丼はしばらくの間お休みします」。山形市内の弁当店は2月、「下足天丼」をメニューから外した。人気ベスト5に入る399円の看板弁当。ふたが閉まらないほどのボリュームが売りで、イカ1匹分のゲソが入っていた。不漁で昨秋から原価が倍以上になった上、質も悪化。細いゲソは揚げると水分が抜けて小さくなる。「同じものを出せないくらいなら休んだほうがいい」と店長は創業以来初めて苦渋の決断をした。

 全国漁業協同組合連合会(全漁連)によると、昨年の生のスルメイカ水揚げ量は前年から半減。日本近海の海水温上昇や外国船による乱獲などが原因といわれている。北海道や太平洋側で特に不漁で、1キロ283円から542円と高騰。一方、県内では漁獲量は約2406トンから約2676トンと増加しているが、需要増で上昇傾向という。県漁協によると、1ケース(8キロ)3050円から5400円とほぼ倍増しており「もはや高級魚の値段」と明かす。飲食店だけでなく、珍味などの加工業者も苦境という。

 ゲソ天は県民にとって長年親しまれてきた庶民の味。安価なイカゲソを大量に仕入れて揚げ「安くておなかいっぱい食べられる」代表格だった。「味と品質のいい国産にこだわっている。我慢するしかない」(らーめん有頂天EVOLUTION長井店)「ゲソの代わりになるものはない。数を減らすか値上げしかない」(山形市内のそば店)などと各店は悲鳴を上げる。全漁連によると「専門家の話では来季も漁獲高が劇的に良くなるという見通しはない」といい、ゲソ天の危機はしばらく続きそうだ。

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