県内ニュース「明るさ」「強心臓」で躍進 鶴岡工の長谷川選手、高校総体競泳でV
2012年08月18日 12:04
全国の頂点に立ち、声援に笑顔で応える長谷川鼓選手(鶴岡工高)=新潟県長岡市・ダイエープロビスフェニックスプール
同種目の決勝前。選手たちが硬い表情で入場する中、長谷川選手は笑っていた。「家族や友達の声援がうれしくて」とスタンドに手を振る。彼女にとっては普段通りのスタイル。緊張をほぐして臨んだレースでは実力を発揮し、自己ベストで大会新記録となる4分12秒42で頂点に立った。 母親と一緒に水中で体を動かすベビービクスを通じて赤ん坊のころから水に親しみ、小学校入学前に水泳を始めた。鶴岡三中1年の時から指導している鶴岡水泳育成協会の槙佳苗コーチは「普通の子ども」とまな弟子の最初の印象を振り返る。ただ底抜けの明るさと、全力を出しきる「思い切りのよさ」、そして課題を克服しようと練習に臨む「ひた向きさ」を持っていた。 多いときは1日10キロ以上泳ぐという厳しいトレーニングを重ね、推進力を生む力強い腕のかきと、後半に粘るスタミナを身に付けた。中2で臨んだ全国中学大会は自由形の400メートル、800メートルでともに入賞。中3の同大会では400メートルで優勝、200メートル準Vと躍進した。 そしてこの日。高校最高峰の舞台でいきなり大仕事を成し遂げた。長谷川選手は「自分がタイムを縮めれば、みんなが喜んでくれると思い、頑張れた」。周囲の期待を重圧にせず、前向きな力に変える強いハートを持つ。そんな大器が乗り越えようとしているのは、あくまで自分の記録だ。「更新し続けて、いつか日本記録(4分5秒19)に届けばいいな」と目を輝かせる。
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