県内ニュース上海万博で綴織技術を披露へ 鶴岡の工房「虚籟庵」が実演
2010年09月09日 20:15
上海万博への出展参加に向け、大詰めの準備を続ける虚籟庵のメンバーら=鶴岡市
上海万博出展の話は、思わぬ形で舞い込んだ。約30年にわたり研究を続け、紫草栽培と紫草色を復元させた紫草染色工芸家で、今回のイベントを主催する石川貴啓さん(群馬県在住)が今年4月、旧知の長南代表に参加を呼び掛けたことがきっかけだった。 世界的なイベントへの出品だけでなく、メンバーの参加依頼に「海外での活動は、まだまだ考えられなかった。まるで天から降ってきた贈り物であり、綴織を通じた人のきずな、つながりが生んでくれたチャンス。挑戦する気持ちで話を受けた」と長南代表。 やまがた農業支援センターや市などの支援を受け8月、鶴岡市ウィメンズフォーラム代表の東山昭子さんを団長に虚籟庵のメンバーら計9人で渡航団を結成し、初の海外事業展開に向け試行錯誤の中で準備を進めてきた。虚籟庵が参加するイベントは、石川さん主催の「石川紫草色の世界展」の一部で3日間繰り広げられる。一行は15日に出発し、制作した帯やショールなどのほか、遠藤虚籟の世界を綴織で表現した掛け軸などを紹介。さらに折り畳み式の機織機を持ち込み、メンバーが綴織を実演する。日本、そして山形の伝統文化を紹介しようと、着物の着付け実演や花笠踊りの披露も行う予定だ。 渡航も目前に迫り、東山団長をはじめメンバーたちは「頑張りたい」「どんな反応があるか不安もあるが、楽しみだ」と意欲的。大詰めの準備に追われながらも、長南代表は「鶴岡の絹織物の文化や技術だけでなく、綴織の曼荼羅(まんだら)制作などで世界平和への願いを表現した遠藤虚籟の思いを、平和の祭典である万博でアピールしてきたい」と話している。
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