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「つや姫」17日から収穫適期 記録的高温で2週間早まる

2010年09月08日 08:06
今夏の高温が影響し、刈り取り適期が早まる「つや姫」。デビュー年の出来が市場評価を左右する=寒河江市内
今夏の高温が影響し、刈り取り適期が早まる「つや姫」。デビュー年の出来が市場評価を左右する=寒河江市内
 今夏の記録的な高温の影響で、県産米の刈り取り適期が例年より1週間から10日ほど早まっているが、秋に本格デビューする県産オリジナル水稲新品種「つや姫」も他品種同様、収穫作業が早まりそうだ。出穂後の積算気温に基づく県の試算では、「つや姫」が刈り取り適期を迎えるのは9月17日で、指標から2週間程度早まる見通し。市場評価を左右するデビュー年にふさわしい高品質米の出荷に向け、県は刈り遅れることのないよう注意喚起を始めた。

 「つや姫」は成熟期が「コシヒカリ」並みの晩成種。県の指標では、出穂が8月14日、刈り取り開始時期は9月30日とされている。今シーズンは県内8カ所に設けた生育調査圃(ほ)の状況から、出穂が8月8日で指標より6日ほど早く、出穂後の積算気温1000度が目安の刈り取り適期は9月17日と見込まれ、2週間程度早まる。

 県村山総合支庁農業技術普及課によると、山形市内では出穂後から6日までの積算気温が792.7度に達しており、これから平年並みの気温で推移した場合、17日に刈り取り適期に入る。28日ごろまでが適期に当たり、県産米ブランド戦略室は「刈り取りがピークを迎えるのは、祝日の23日以降ではないか」とみている。

 地域別では、生育が最も進んでいるのは村山で、村山と比べ置賜は1日、庄内は1〜2日、最上は2〜3日程度、それぞれ遅れる見込み。

 現在の管理状況について、県生産技術課は「出穂から30日が過ぎ、田の水を抜いて刈り取り作業の準備に入らなければならない時期」と説明する。水を張っておけば地熱の上昇が抑制され、高温障害を防ぐ効果があるため、生産現場では天候を見極めながら「いつ落水させるか」の難しい判断を迫られる。

 デビュー前の品種特性に関する県の試験で、「つや姫」は「コシヒカリ」に比べ、登熟期の高温による白未熟粒や胴割れ粒といった品質低下が少ないとの結果が出ている。「つや姫」の研究開発に携わった県農業総合研究センター水田農業試験場(鶴岡市藤島)の結城和博水稲研究科長は「『つや姫』が実際にどれだけ暑さに強いかは、2010年産の出来が指標になる。刈り取り時期を控え、不安と期待が半々の心境」と話す。

 10年産つや姫のデビューイベントについて、県は県内で10月上旬、都内でも1週間後に開催する方針。刈り取り時期が早まるため、当初予定よりスケジュールを前倒しする方向で調整を進めている。
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