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県内最低賃金14円アップ 時給645円に・山形地方最賃審議会

2010年08月31日 21:17
 山形地方最低賃金審議会(山上朗会長)は31日、1時間631円となっている県最低賃金について、今年10月29日から14円引き上げ、645円とするよう角元利彦山形労働局長に答申した。上げ幅は、時給で示す形となった2002年度以降で最大となり、10円台での引き上げは初。昨年の県最賃の引き上げ額が2円だったのに対し、中央最賃審議会が示した今回の目安が10円アップと大きく上回ったことなどから審議は難航し、使用者側が反対する中、採決での決着となった。

 最賃に関しては、政府関係者や労使の代表らが「雇用戦略対話」で、「できる限り早期」での時給800円以上の確保など、中長期的な数値目標に合意している。ただ、「一定の経済成長」を前提としており、地方審議の目安を議論する中央最賃審議会は、大幅引き上げを求める労働者側と反発する使用者側の意見が平行線をたどり議論が長引く中、最終的に本県を含む41県の最賃について原則10円程度の引き上げとする目安を示した。

 県内では、山形地方最賃審議会が7月8日に同労働局からの諮問を受け、これまで計6回の専門部会を開いて審議してきた。労働者側は政府の数値目標を引き合いに、生活できる賃金水準の視点などから大幅引き上げを、一方の使用者側も政府の前提条件に基づき、県内企業を取り巻く厳しい経済・経営環境から昨年同額程度をそれぞれ主張。議論はもつれたまま一致点を見いだせなかった。

 このため、公益委員が中央最賃審議会の示した目安額を踏まえ、隣県地域との格差拡大の懸念や本県の経済指標などから総合的に判断し、引き上げ額を14円とする見解を提示。この日の山形地方最賃審議会では、公益委員見解を含む部会報告について採決し、使用者側が反対したものの、公益委員と労働者側が賛成し過半数を占めた。

 現行の最賃は東京都が791円で最も高く、最低は沖縄など4県の629円で、本県の水準は東北でも岩手県と並び最低レベル。各地で地方最賃審議会の答申が行われており、目安額プラス2円のアップが多い中、本県の目安額プラス4円の引き上げは、他地域の引き上げ状況などを受け、格差解消による労働力の県外流出を防ぐ意味合いもある。同労働局によると、最賃が14円アップすることで、県内では約3400人が引き上げ対象になるという。
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