県内ニュース鳥居が落雷から登山者守る? 7月の蔵王・すぐそばに避難の18人助かる
2010年08月31日 11:10
落雷で割れた鳥居。わずか3メートルほどのところには避難小屋があり、落雷時には18人が避難していた=今年7月、熊野岳(加藤光哉さん提供)
落雷があったのは、7月17日午後2時40分ごろ。同時間帯に現場近くを歩いていた蔵王山岳インストラクター副会長の加藤光哉さん(63)=山形市城西町3丁目=によると、加藤さんが蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅に降りたころは晴れて雨の気配は全くなかった。だが30分後、地蔵山(1736メートル)の頂に着いたころ突然、空が曇りだし、大粒の雨が降り出した。かっぱを着る間もないほどだった。そして稲光とほぼ同時に大きな雷鳴がとどろいたという。 加藤さんが地蔵山頂駅に戻ると、登山者約20人が雨宿りしており、その時、熊野岳の避難小屋にいた登山パーティーから「今、近くの鳥居に雷が落ちた」と、山頂駅に電話連絡があった。熊野岳には蔵王山神社のほこらと鳥居、それに20人ほどが入れる避難小屋がある。パーティーは雨を避けて小屋の中にいたが、大きな音に驚いて外をのぞくと鳥居が割れていたという。登山者にけがはなかった。 壊れた鳥居は木製で、高さ約3メートル。約10年前に建てられたもので、落雷被害の1週間ほど前に蔵王山神社の例大祭が行われた際には、鳥居の柱が老朽化していることが話題になり、山形市蔵王温泉の関係者らが年内に建て替えることを決めたばかりだった。 一方、避難小屋は鳥居よりも高い約4メートルあり、雷の落ちやすいトタン屋根。加藤さんは「山の雷はどこに落ちるか分からないが、鳥居の建て替え話が出てすぐだったので、因縁を感じる。登山者が避難していた小屋に落ちたかもしれないと考えると怖い。(新たに建てる鳥居は)『身代わり鳥居』と名付けたい」と話している。
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