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小鵜飼舟復元へ今年も「たらばす」販売 大石田のグループ、資金集め苦戦

2010年08月14日 17:20
小鵜飼舟の建造資金を募るための「たらばす」を手にする小鵜飼舟復元する会のブルーノ・ピーフル代表(左)と柴田和徳さん=大石田町大石田の最上川河畔
小鵜飼舟の建造資金を募るための「たらばす」を手にする小鵜飼舟復元する会のブルーノ・ピーフル代表(左)と柴田和徳さん=大石田町大石田の最上川河畔
 最上川舟運で栄えた大石田町の文化を後世に伝えようと、町民が組織する「小鵜飼舟(こうかいぶね)復元する会」(ブルーノ・ピーフル代表)の小鵜飼舟建造プロジェクトが苦戦している。2004年から開始した資金集めが思うように進まないからだ。会員は今年も16日の大石田まつり・最上川花火大会で、観覧時の座布団代わりにできるわら製品「たらばす」を販売し、建造資金に充当する。

 小鵜飼舟は明治、大正期に最上川舟運を支えた。舟脚が速く小回りが利くため、急流と難所が多い最上川に適していた。米50俵程度を積むことができ、現在の中型トラックに例えられる。復元する舟は全長18メートル、幅3メートルの大きさで、建造費は約450万円。

 同会が資金集めを急ぐのには理由がある。県内でただ一人といわれる舟大工で、会が建造を依頼する予定の木村雄一さん(68)=同町横山=の存在だ。ピーフル代表は「木村さんがお元気なうちに、立派な小鵜飼舟を造ってもらい、大石田の優れた舟大工の技術を伝えたい」と語る。

 「たらばす」は、米俵の両端に付けるわらで編んだ丸いふたで直径33センチほど。歌人斎藤茂吉は大石田滞在中、たらばすを持ち歩き日がな一日、最上川河畔に座っていたことから「たらばすずんつぁ」と呼ばれていたという。町内の農家に製作を依頼し、1000枚ほどを準備した。舟建造協力金として1枚500円以上で販売する。

 ピーフル代表は「今を逃せば、小鵜飼舟を建造して舟運文化を伝えるチャンスはなくなってしまう。木村さんの制作工程も映像に残したい」と訴える。また「今後は町外の企業にも趣旨を説明して、協賛を募りたい」と話している。たらばす購入など問い合わせはブルーノ・ピーフル代表0237(35)3722。
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