県内ニュースやまがた育英会、東京の学生寮で塾開講 理科実験など楽しく
2010年03月15日 16:39
寮生たちは笑顔で会話しながら理科実験の楽しさを教えていた=東京都北区・駒込学生会館
去年秋に寮生が、近くにある小学校の放課後子ども教室の支援スタッフを務めたことがきっかけになった。交流を生かし、1月から2月にかけて「実験の楽しさ」「東大に受かる勉強法」などのテーマで無料講座を開いた。評判がよく、「地域塾」として有料(小学生3000円、中高生6000円)で先月20日から今月末まで行うことにした。 現在の塾生は小学生11人、中高生計11人。5人の寮生が中心となり、英語や数学は塾生一人一人のテーマを決め、教材を用意して教えている。 小学生向けの理科の実験をのぞいてみた。集会場には「すごい」「なんで」と子どもたちの声が響いていた。テーマはべっ甲あめづくり。アルミ箔(はく)のカップに砂糖だけを入れたものと、酢を加えたものをホットプレートで熱して溶かし、冷やした後に味や色を比べた。 先生役を務める東京海洋大3年の蛸井俊宏さん(21)=鶴岡市出身=は「楽しそうな子どもたちの顔を見ると、こっちも幸せになる」、東京大1年の羽角透さん(18)=山形市出身=は「子どもたちに元気をもらっている」と言って小学生の輪に加わった。 実験を見守っていた小学3年と5歳の子どもの母親は「2人とも興味津々。学生が活動してくれると、コミュニティーも活性化し、ありがたい」と笑顔。九州出身という別の母親は「山形のことに興味がわいた。芋煮を食べてみたくなった」と話した。 駒込学生会館には現在、男子約50人が入居。隣に女子寮が新築され、4月からは約30人が生活を始める。寮監の和田豊さんは「日常的に地域の人と触れ合っている寮は全国的に少ない。学生にとって社会とかかわる貴重な経験になるだろう」と語る。去年は新寮生歓迎会や芋煮会に地域の人を招いており、交流機会をさらに増やしていく考えだ。
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