県内ニュース遠隔画像診断で適切処置いち早く 金山診療所と山形大放射線科
2010年03月13日 14:13
山形大医学部放射線科医局と画像診断のオンライン化をスタートさせた金山診療所=金山町
これまで同診療所はCTで撮影した画像をいったんフィルムにしてから同医局に宅配便で送り、専門の放射線科医の画像診断を受け、再び宅配便で送り返してもらう方式を取っていた。宅配は週1回としていたため、撮影日から診断結果を受け取るまで最長で10日、最短でも4日かかっていた。 オンライン化は山形大医学部画像医学講座の細矢貴亮教授の協力で実現した。データのやりとりはインターネットを活用し、第三者が閲覧できないようセキュリティー対策を取っている。遠隔画像診断の運用開始で、早ければ検査の翌日にも診断結果を受け取ることが可能となったため、金山診療所の担当医が速やかに適切な処置を決めることができる。緊急の際も迅速に対応できるようになった。 CT検査は血液や心電図などの検査と合わせて治療に入る前に行い、病気や体の異常を特定して今後の治療方針を決定するための重要なデータとなる。小さな腫瘍(しゅよう)など判断の難しい症例は専門の放射線科医でないと正しく診断することができない。県内には放射線科医が少なく、金山診療所にはいない。 金山診療所の岸富治診療放射線主査は「画像診断の時間短縮に加え、従来のフィルムが不要になるため経費節減につながる。宅配でフィルムを紛失する可能性もゼロとなり、安全性も高まった」と説明する。 町は今回のオンライン化に当たって国の経済危機対策臨時交付金を活用して医用画像管理・配信システムなどを導入した。事業費は約930万円。 コンピューター断層撮影(CT) 人体の周りを1回転してエックス線を照射し、コンピューターによる画像再構成で輪切り像を得る装置。頭部を含む全身の横断画像を解剖図のように鮮明に撮影できる。
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