県内ニュース高畑勲アニメ映画監督が講演 日本と西洋の「顔」、独自の視点で語る
2010年02月27日 20:20
「顔」を切り口に、日本の漫画文化の源流について語った高畑勲監督=山形市・シベールアリーナ
日本と西洋で描かれた新旧さまざまな人物の顔をスクリーンに映しながら講話。鎌倉時代の教養の高い人物として知られている花園天皇の絵を紹介し「大学生の時に見てショックを受けた。画家は花園天皇から殺されなかっただろうかと思った」。高畑監督がそう心配してしまったほどの表情は、下がったまゆ毛、垂れ目でどこかユーモラス。「日本人は、顔が人間性を表すという意識を持っていなかったのでは。ありのままに描かれた本人も、嫌な気持ちはしていなかったのだろう。だから現在まで残ってきた」と説明。人間の外観が精神の表れと考える西洋の価値観との違いを指摘した。 さらに、日本人は鼻をぺちゃんこに描いても平気だが、西洋人は鼻筋をはっきり描こうとする点に着目。「なぜ、西洋では陰影にこだわり、日本では線と色で構成する絵を好み続けたのか。それは顔の違いではないか」と提示した。
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