県内ニュース重機で公道を違法走行 出羽庄内森林組合に工事中止命令
2010年02月22日 08:57
マツやニセアカシアの伐採木の置き場。ここを拠点に重機を自走させていた=鶴岡市下川地区
同地区では、国の緊急雇用対策事業として、市が松林に繁茂する外来種ニセアカシアなどの伐採を、県は松枯れ防除をそれぞれ同組合に業務委託していた。委託料は計約1400万円。同組合は松林付近の一角を、伐採した木材を置く場所として借り受け、ここを拠点に重機を行き来させていた。伐採現場は国道112号を挟んで半径数百メートルの範囲で点在しており、重機は国道112号を横断したり、住宅地の公道を走行することもあったという。 重機はショベルカーのアームの先が物をつかむ形状になったタイプ。ナンバー登録されていないため道交法上、公道を走行できない。本来は現場までトラックに積んで運ぶ必要があるが、手間を省いて自走していた。公道を走行するために必要な道路使用許可も警察から受けていなかった。 事業着手に際し、地元への事前説明がなく、今年に入ってから、騒音や危険性を訴える苦情が市と県庄内総合支庁に寄せられた。ある農業従事者は「ここ1カ月はチェーンソーが響き渡り、大型車の行き来が激しい。周囲に影響を与える工事前に説明しないと」と話した。 こうした事態を踏まえ、市は先月26日、同支庁は同27日、相次いで工事の中止を命じた。同組合は工事概要と協力を求めるチラシを各戸に配布するとともに、重機の適正な扱いを誓約する改善報告書を提出。今月10日に中止命令は解けた。同組合の山岸彰業務課長は「松枯れ事業は毎年恒例で、事前説明を行う配慮を欠いてしまった。申し訳ない」と話している。 同組合は1997年、旧6市町村の森林組合が合併し設立。組合員は約5700個人・法人を数える。
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