県内ニュース木質チップのボイラー開発着々 新庄神室産業高と山本製作所
2010年02月16日 09:30
新庄神室産業高機械システム科の3年生と山本製作所が共同で開発中の木質チップボイラー(中央左)とホッパー(同右)=新庄市
同校は、文部科学省と経済産業省の「ものづくり産業担い手育成モデル事業」の実施校に指定され、2008年度から山本製作所との共同研究を始めた。初年度は木質バイオマスボイラー全般について情報を収集した。木材や樹皮を粉砕、乾燥して加圧成形した「木質ペレット」を燃料とするボイラーは既に山本製作所などが製品化している。間伐材や廃材を砕いた「木質チップ」を燃料とするボイラーも製品化されているが、燃料は購入しなくとも間伐材などで作ることができる半面、ふぞろいで扱いにくく、ボイラー自体が大型なため、農業用には導入しにくい現状にあるという。 このため同校は農業のハウス栽培に活用できる木質チップボイラーの開発に取り組むことにし、09年度は山本製作所の指導を受けて、機械システム科の3年生11人がボイラーの設計と、ペレットやチップを炉に供給するホッパー(貯留槽)の試作に着手。ボイラー班は燃焼実験を行い、酸素の効率的な取り込み方を研究してきた。今後、燃料を炭化させて連続運転ができる仕組みにする考え。ホッパー班は電力を熱源にプロペラ状の羽根で起こした風でペレットをボイラーに送る装置を作ったが、さらに改良を重ねるという。最終年度の10年度は木質チップボイラーの燃焼装置を作り、ボイラーを稼働させることが目標だ。
新庄神室産業高の2年生が去年11月から行っているイチゴの水耕栽培。木質チップボイラーの燃料量や温度変化などについてデータを集めている
木質チップボイラーの開発に取り組んでいる機械システム科の生徒たちは「農家が夜中に起きなくてもよく、休日もきちんと休めるよう、燃料をこまめに入れる必要がない連続運転可能な装置にしたい」と意気込み、09年度の研究成果を2年生に引き継ぐことにしている。
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