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南陽の十分一山に野外レストラン 芸工大生らのプロジェクト進行中

2009年08月27日 16:55
東北芸工大の学生が多彩な「畑のレストラン」デザインを提案したプレゼンテーション=南陽市・赤湯温泉観光センター「ゆーなび からころ館」
東北芸工大の学生が多彩な「畑のレストラン」デザインを提案したプレゼンテーション=南陽市・赤湯温泉観光センター「ゆーなび からころ館」
 南陽市の白竜湖を見下ろす十分一山で、東北芸術工科大生らの「畑のレストラン」プロジェクトが進行している。同市内の温泉旅館が所有する山林を活用し、景観全体を楽しめる野外飲食スペースをつくる計画。ブドウ畑だった休耕地が今秋、若者のアイデアを取り入れた実験的な野外レストランに生まれ変わる。

 スカイレジャーの基地として知られる十分一山の斜面一帯は明治期からのブドウ畑だが、後継者不足から耕作放棄地が増加。雪の重みで倒れた木がブドウ棚を壊す被害もあり、山林の適正管理が懸案となってきた。一方、この山に温泉旅館「瀧波」(須藤清市社長)が“企業の森”として所有する約3ヘクタールの「白竜銀河の森」は、昨年から県みどり環境税の助成を得て整備を進めているが、須藤社長は「周囲のブドウ棚と共存できる活用策がないか」と模索していた。

 この森に、須藤社長と親交のあった東北芸工大の西沢高男准教授と東京大柏キャンパスの日高仁特任助教が、環境デザインや農村振興の観点から着目。芸工大プロダクトデザイン学科3年生の演習を兼ね、森の一角に野趣たっぷりの「畑のレストラン」をつくろうと動きだした。西沢准教授は「山形に向かう新幹線からブドウ畑の荒廃を見ては気になっていた。このフィールドで実践できるのは学生にとっても有益」、日高助教も「後継者難にあえぐ農村に新たな価値と活力をもたらす1つの事例になれば」と意気込む。

 先日、赤湯温泉観光センター「ゆーなび からころ館」の一室で行われた学生のプレゼンテーションでは、畑に残るブドウ運搬用トロッコのレールを活用したフロアや、白竜湖を見下ろし足元を風が吹き抜けるベンチ、ブドウ用ハウスをそのまま使った店舗空間など、多彩でユニークなアイデアが続々と披露された。須藤社長は「力作ぞろいでワクワクする内容ばかり。まず複数の提案を取り入れたレストランを試験的に作って楽しみながら、将来のレストラン形態を煮詰めたい」と評価。10月初めにも仮設レストランで試食会を開く意向だ。

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