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猿対策に鉄砲そっくりの花火発射台 東根の菅野さんが開発

2009年01月16日 14:28
猿を追い払うための花火の発射台を持つ菅野政司さん=東根市
猿を追い払うための花火の発射台を持つ菅野政司さん=東根市
 東根市中央東2丁目、建具店経営菅野政司さん(58)が、知人の依頼を受けて猿を追い払うための花火の発射台を作った。発射台は鉄砲に似せて作っており、狙いが定めやすい上、持っているだけで猿が本物の鉄砲と勘違いして逃げて行くという。市内では猿による農作物被害が後を絶たず、菅野さんは「被害の減少に一役買えればうれしい」と話している。

 発射台は杉製で黒色。散弾銃をモチーフにしており、全長約80センチある。“銃身”となる部分に長さ約40センチの円筒形の花火を挿入するパイプが左右に計2つ設置されており、2本の花火を入れて持ち運ぶことができる。女性や高齢者にも使いやすいよう重さは約800グラムと軽量化にもこだわった。

 同市では毎年猿による農作物の被害が相次いでおり、過去5年間の被害額は2003年1億400万円、04年9300万円、05年8600万円、06年1億200万円、07年7500万円となっている。03年度からは市、地元の農家や猟友会のメンバーなどが市猿被害対策連絡協議会を結成し、パトロールなどによる追い払い対策を展開。08年度には本県、宮城県、福島県の「南奥羽鳥獣害防止広域対策協議会」に加入し、新たに花火を使った対策に乗り出した。

 この花火は1本で8連発でき、20メートルほど先で破裂し、音と火薬のにおいなどで猿を追い払うのに効果を発揮する。しかし、専用の発射台がなく、不安定だが中をくりぬいた竹を発射台にしたり、危険だが直接手に持って発射することもあったという。こうした現状を受け、猿被害に悩む本郷区の前区長奥山隆一さん(81)が去年8月、知人の菅野さんに今回の発射台の製作を依頼した。

 菅野さんから完成品を受け取り、既に50回程度使用したという奥山さんは「安全で持ち運びも便利で使いやすい。猿も本物の鉄砲と勘違いしているらしく、今は持っているだけで逃げていく」と評価し、「20年以上前から猿の被害に悩まされており、これで少しは防げるはず」と期待を込める。菅野さんは「花火は猿対策に効果的なので、発射台によって少しでも使用しやすくなってほしい」と話している。発射台についての問い合わせは菅野さん0237(43)4232。

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