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モンテディオ改称構想 21世紀協理事長提案へ

2008年12月11日 09:08
 来季、サッカーJ1に昇格するモンテディオ山形に関して、チーム名やロゴなどを一新する構想があることが10日、明らかになった。チームを運営する県スポーツ振興21世紀協会の海保宣生理事長は同日、山形新聞の取材に対し「徹底的に県民を巻き込み、チームが県民の宝物になるようにしたい」と述べ、チーム名の改称を軸とする「モンテディオ山形フルモデルチェンジ構想」を18日の臨時理事会に提案する考えを示した。12年間親しまれたチーム名だけに、議論を呼ぶことは必至だ。

 海保理事長は、2001年、04年と最終節まで昇格争いをした翌年に成績低迷と連動して観客動員が落ち込んだことを踏まえ「選手がこれだけ頑張って(昇格という)偉業を成し遂げたのに、今季1万人を超えたのは4試合しかなかった。勝てなくなったらまた観客が入らなくなるのは過去の例から明らかだ」と、チームが地域に定着しきれていない状況を指摘。「今こそ危機感を持って、何かをしなければならない」とチーム名改称を筆頭に、ロゴマークや各種デザインの一新など劇的な変化の必要性を強調、「ほかに良い方法があればやってほしいと思うが、僕はこれしかないと思う」と実現に意欲を示した。

 現在の名称は、1996年に県民の投票で決まった。海保理事長は「広告代理店が用意した5つの選択肢で投票はわずか1500通ほど。120万の県民がいるのにそれでいいのか」と決定の経緯についても疑問視した。成り立ちはどうであれ、時間をかけてここまで浸透した名称の変更には、県民の賛否が分かれることは確実だが、海保理事長は一部サポーターと直接対話した際の手応えとして「サポーターは賛成。みんな危機感を持っている」との認識を披露。幅広い県民参加の手法については「そこはこれから」と今後の検討課題とした。

 一方、構想を聞いた理事の1人は「J1での戦いに向け資金集めとチーム強化に全力を傾けなければならないこの時期に、膨大なエネルギーがかかるチーム名の変更に労力を割く必要があるのか」と異論を唱え、別の理事は、改称で約800万円とされる支出が新たに発生することに対して懸念を表明。このほか「トップダウンで進めるべき問題ではない」との声も聞かれ、理事会や後日開かれる総会は紛糾も予想される。

 Jリーグ規約では、チームがマークなどの変更を希望する場合、使用開始日の13カ月前にリーグ理事会の承認を得なければならないと規定しているため、J1初参戦の来季は「モンテディオ山形」のまま戦うことになる。

【「モンテディオ山形」の由来】
 イタリア語で山を意味する「MONTE」と、神を意味する「DIO」という単語を組み合わせた造語。山形を代表する霊山・出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)にちなみ「神の山」を表す。チームの前身NEC山形が地域密着のクラブチーム化を進めるに当たり1996年2月、5つの候補から県民投票で選んだ。ほかの候補は「オラクロス山形」「ヴァーテクス山形」「アルテリア山形」「山形セレノール」。モンテディオ山形は総投票数1570票のうち最多の490票だった。

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