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タクシー、バスはPRに懸命 後部シートベルト着用義務化

2008年06月01日 21:04
タクシー運転手や県ハイヤー協会の職員が、乗客にベルトの着用を呼び掛けた=JR山形駅前
タクシー運転手や県ハイヤー協会の職員が、乗客にベルトの着用を呼び掛けた=JR山形駅前
 改正道路交通法が1日に施行され、後部座席のシートベルトの着用が義務化された。高速道路で違反した場合、行政処分1点が科せられるのは、締めない本人ではなくドライバー側。適用はタクシーやバスの事業者も同じで、義務化初日の同日、業界や警察は各地でPRをした。一方、乗客側からは「面倒だから締めない」などの声も聞こえてくる。

 山形−仙台間などで高速バスを運行する山交バスのターミナルにはこの日、「シートベルトを着用してください」との大きな紙が掲示されていた。山形市の会社員男性(32)は「以前から安全のために締めていたので不自由は特に感じない」と話す。一方、置賜地方のともに20歳のカップルは「締めないよ。面倒くさい」。山形市内の男子高校生(17)も「締めなくても降ろされたりしないんでしょ」と、どこ吹く風の様子。

 乗客が着用しなければ行政処分1点が科せられるのは、ドライバー側。同社はバスの車内にチラシを張ったほか、各座席に着用方法の説明書を備え付けた。「着用しない人には繰り返しお願いするなどの努力をする」(高橋芳男・案内センター所長)しかないのが現状で、対応の難しさが見え隠れする。

 不安を募らせるのはタクシー業界も同じ。県ハイヤー協会は、1日午前、JR山形駅のタクシープールに職員ら6人が繰り出した。乗客に着用を呼び掛け、「シートベルト非着用者の致死率は着用者の5.9倍」などとシートベルトの安全性を強調したチラシを配った。山形市のタクシー運転手丸山正弘さん(61)は「これまではほとんどの客が締めてなかったから、すぐに100%まで持っていくのは難しい。努力はするけど、強要はできないし…」。山形市のタクシー運転手赤城和徳さん(49)も「夜はお酒を飲んでいる人が多いし、泥酔した客はしてくれないでしょう」と不安を口にする。同協会は加盟78社、1400台のタクシー全車両にオリジナルのステッカーを張った。

 昨年、県内の交通事故で後部座席の犠牲者は6人。このうちシートベルトをしていなかったのが5人で、県警交通企画課によると着用していれば助かった可能性が高いケースがほとんどという。同課は「シートベルトは自分を守るもの。摘発にかかわらず着用してほしい」と話している。

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