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最上川200キロを歩く〜小学校探検リレー
第9週 大蔵橋―立谷沢川合流点(庄内) 富長小(舟形)
川と暮らす工夫いっぱい
排水ポンプ車の実演でホースから大量の水が吐き出される様子を見守る子どもたち=戸沢村
9週目に入った「最上川200キロ歩く」は2日、舟形町立富長小の4〜6年生12人が大蔵村の大蔵橋を起点に川沿いを西進した。配水樋管や無線式の草刈り機の操作を体験し、東日本大震災の被災地で活躍した排水ポンプ車の威力なども学習した。川をめぐる人々の工夫や知恵を知ることで最上川により親近感を抱いた子どもたち。頭と体も目いっぱい使って、出発前の約束通り笑顔でゴールへ向かった。
洪水からまちを守ってくれる「堤防」は川のそばに住む人々にとって大切なもの。この日、子どもたちは最上川沿いのさまざまな形の堤防の上を元気いっぱい歩き、暮らしとの結び付きを実感した。
ヘルメットをかぶって駆け上がったのは、戸沢村皿島地区に建設中の「輪中堤(わじゅうてい)」という堤防。高さ5メートルほどに土を盛って固めた姿はまるでピラミッドのようだ。てっぺんに上り、国土交通省新庄河川事務所職員の説明に熱心に耳を傾けた。住宅地の周囲だけをぐるりと囲む形の堤防で洪水被害の不安をなくそうという仕組み。「これからコンクリートで固めるの?」「何年かかって完成するの?」。子どもたちから次々質問が出た。
続いて歩いたのは、土を盛ったほかにコンクリートの壁も加えた「特殊堤」と呼ばれる同村古口の堤防。最上川舟下りの船頭さんに手を振りながら歩いていると、堤防沿いの家のおじいさんが窓からみんなを呼び止めた。大きく引き伸ばしたモノクロ写真を掲げて見せてくれる。数隻の帆掛け舟が最上川を上る様子が写っていて「戦後もこういう光景が見られたんだよ」。舟は重要な交通手段だったことを知る。思いがけない“先生”の登場にお礼を言いながら、ラストスパート。たくさん歩いて見て聞いて、額に大粒の汗を浮かべ、充実の表情でゴールした。
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