21世紀山形県民会議

テーマ:東日本大震災後の東北復興に向けた山形の役割
 

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−これまで出された論点、話題を踏まえた発言を願いたい。

鹿野道彦氏

 山形の持つ豊かな資源を最大限活用し、復興に貢献する上で木材利用が挙げられる。木材資源を安定供給する力を持っており、住宅や施設などの復旧、復興につながる。山形にそうした拠点を設けることが重要と考えている。国として(拠点化を)強く意識しながら県と連携して進めたい。人を含めた山形の資源を生かし、心を一つに被災地復興に寄与しなくてはならない。そのための体制づくりが自分たちの役目だと認識している。

加藤紘一氏

 山形県の被害はほぼゼロで、(被災した)3県を応援する側だと発生当初から明確に主張すべきだった。今は応援する側だとの考えが定着しているが…。その辺を教訓とした方がいい。

吉村美栄子氏

 県内は発生当初から被災地の救援に奔走した。応援県としての行動をしている。市町村が一番最初に動いた。それぞれの市町村が被災地と防災協定などを結んでいたので、毎日、被災地に向かっていた。青年会議所やJAなど民間もすぐに動いた。県民挙げて被災地支援に取り組んだが、それをアナウンスしなかった。(こうした山形県の対応状況を)全国知事会で報告した。そうでなければ、県民が一生懸命(救援に)取り組んだことがさっぱり知らされないと思ったからだ。

岸 宏一氏

 がれきの受け入れは山形県が最初に手を挙げた。とてもいいことだと思う。友好都市や姉妹都市の関係は被災地支援で非常に役に立った。また、遠藤利明衆院議員の話で共感したのは県内でいろんなイベントを引き受けるとの意見だ。2014年に山形県で全国育樹祭を開催できる可能性がある。象徴的な事例として実現を目指すべきではないか。

佐藤信幸氏

 現在、さまざまなイベントを仙台に集める動きがあり、コンベンションの施設がいっぱいの状態という。これに対し、山形が空いていることはアピールできる。予算がない中では協調し合うことが大事だ。地元の農家が栽培した作物を、いかにわれわれ業界が使うのかといったことだ。今、目の前にあるポテンシャルを生かし、さらに伸ばし、強くしていくこと。まずはこれに尽きると思う。

榎本政規氏

 鶴岡市では今後、本来は宮城県で予定されていたスポーツ少年団バレーボールの全国大会や、東北北海道の消防署員の救急救命大会が開かれる。こうしたものを積極的に受け入れていくことが地域の活性化につながると思う。また、災害が発生した場合、救急救命や給水活動については全国的な組織があって直ちに指令が来るが、今回の震災ではそれ以外に関しては調整機能がなかった。他の分野でも都市間のネットワークをコーディネートする部署がないと指示待ちになってしまう。国レベルで検討してほしい。

遠藤利明氏

 オリンピックは決まった時から全てのスポーツ選手が開催地を意識する。大会に至るまではプレ五輪や世界選手権も開かれ、合宿なども行われて世界のスポーツの中心地となる。前回の招致活動では国内の支持が低かった。今回は東京だけではなく東北が一体となったオリンピックとしたいので、そのための支持をいただきたい。ちなみに2019年に日本で開かれるラグビーワールドカップでは、宮城県に会場をつくろうと考えており、山形にはキャンプ地を持ってきたい。

吉村美栄子氏

 観光についてだが、風評被害を払拭(ふっしょく)するために秋田県知事と合同で8月に台湾に行ってきた。現地メディアに囲まれて言われたことは「山形は大丈夫なのか」だった。毎日、(空間)放射線量を測定しており、安全性を説明し、理解してもらった。トップが行ったことで「責任を取る」ということが伝わったらしくチャーター便の運航が決まった。秋田県知事とは「動ける県で動いて東北観光の誘客につなげよう」と話し合った。

近藤洋介氏

 これからは公共投資を含め相当の資金が太平洋側に流れ込む。一刻も早い復興が目的だが、本県や秋田県といった日本海側との差が大きくなるとの懸念もある。これからの日本のあるべき姿を山形から発信するというビジョンを提案してはどうか。地域全体でつくり上げる省エネ、循環型社会の構築などだ。最先端の取り組みは既に県内にある。英国の女性旅行家イザベラ・バードが表現した「東洋のアルカディア」を、省エネのまちづくりで再現できるはず。特区の設定についても積極的に捉えるべきだ。

舟山康江氏

 再生可能エネルギーはバイオマスなどいろいろあるが、もう一つ、雪を利用したエネルギーに可能性があると思う。雪室など雪氷熱を活用して物に付加価値をつけ、省エネに取り組むことは雪国ならではの可能性を秘めている。来年3月に豪雪地帯対策特別措置法が期限切れとなる。今、改正を検討するに当たり、雪氷熱の利用をもっと条文に盛り込んで後押ししようと考えている。農産物については甘みが増すといった報告を受けており、山形のシンボルとしても面白い取り組みだと思う。

山形空港が使われておらず、太平洋側との差感じる。リスク分散の観点からも、利用拡大を願う。

今田正夫氏

今田正夫氏
 停電対応として県内の行政、JAが交流のある被災地にコメ、水、毛布を持って行ったが、(すぐ食べられる)おにぎりが良かった。吉村知事が各方面に(被災地支援を)働き掛けていたことをお伝えしたい。また、あれほど利用があった山形空港が使われていない現状がある。日本海側と太平洋側の差を感じる。仙台空港とのリスク分散の観点からも山形空港の機能充実、利用拡大策を地元選出の国会議員にお願いしたい。

東京への一極集中は是正するべきだ。地方に分散して住んでもらえるようにしてほしい。

渡辺孝男氏

渡辺孝男氏
 東京への一極集中は是正すべきだ。大都市集中をなくし、地方に分散して住んでもらえるようにしてほしい。
−本日の議論を踏まえ、提言をお願いしたい。

復興には人材が必要で、継続的なサポートを期待。模範となるまちづくりの新しい方向性の提唱を。

大西 隆氏

大西 隆氏
 復興には人材が必要だ。復興の象徴となった自治体間の人的支援。最前線に行かなくても、日常業務を補うことで、地元職員が地域で活動できるようになる。隣県として継続的なサポートを期待したい。人口が減る中で、いかに子どもを産み育てる良い環境を設けられるかも課題だ。女性の社会進出を進めながら、子育ての時間を確保できる社会をつくってほしい。知事が女性の山形県には、ぜひ日本をリードしてもらいたい。最後に被災地の集落移転について。たとえ高台に移転したとしても、高齢者ばかりでは社会生活を維持していけるのか。長期的に安定した社会生活を営むには、複数の集落を再編して移転すべきだ。鶴岡市は集約的なまちづくりを進めている。山形県には模範となるようなまちづくりの新しい方向性を提唱してほしい。

−山形放送の園部稔社長に総括してもらいたい。

園部 稔氏

 重いテーマではあるが、山形が果たすべき役割について貴重な意見をいただいた。震災復興に絡む国の第3次補正予算が成立するなど、東北の復興は今後、本格化するだろう。震災以降、山形の果たす役割は高く評価されている。官民の連携した対応の必要性を再認識した。各自の職務から東北の復興発展に寄与することが重要だ。
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    ◇ところ 山形国際交流プラザ=山形市平久保100
    ◇内容 ▽健康関連品や福祉・介護に関する機器展示、販売▽海賊戦隊「ゴーカイジャーショー」(25日)▽育児漫画家・高野優トークショー(26日)▽長編ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」トークショー(26日)▽健康・医療セミナー▽山辺高校オリジナル介護予防体操「いきいき体操」実演指導▽健康・介護の専門家による無料相談など
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