山形県高校野球情報掲載記事熱闘、振り返って
山形中央が完封負けし、初戦で散った。日大山形が2006年に8強入りして以降、県勢の初戦敗退は4年連続。山中央の敗戦は、県代表が甲子園で勝利をつかむには、1点をもぎ取る力がまだ足りないことをあらためて印象づけた。
日大三(東京)に大敗したとはいえ今春の選抜大会を経験した山中央が県大会を制した時点で、「勝ち方」を身に付けたかに見えた。3割7分の高いチーム打率が、敗北から積み上げた「成長」だと県大会では感じた。 しかし、九州学院戦での攻撃は淡泊にさえ見えた。相手に主導権を握られた後は、山中央の打線に同点、逆転をイメージさせる迫力はなかった。二回の無死二、三塁と最終回の無死一、二塁の場面が象徴的だ。後続はなんの揺さぶりもかけず、1つも進塁させることができなかった。最後まで、次の塁を狙い走者を進めることで生まれる「圧力」を相手にかけることがなかった。 二回は相手遊撃手の好捕という“不運”もあったが、取れる時に確実に得点する戦略、打撃も必要だ。山中央が先制点を奪っていれば、流れも変わっていただろう。 08、09年連続出場の酒田南も去年の敗戦後、打撃力を課題に挙げた。県高校球界全体の攻撃力を引き上げることはまた、全国で戦える投手の育成にもつながる。 試合後、庄司秀幸監督が「基本のプレーを確実にこなすこと」を課題に挙げたことも気になった。県大会5試合で計2失策の堅守を誇った山中央が、この試合では3失策。好打者の細矢凜は「ボール球に手を出した」と話し、安定感抜群だった主戦の横山雄哉も「春と夏では雰囲気がまったく違う」と語った。精神面もさらに鍛えなければならない課題だろう。 (報道部・田中大) 掲載記事一覧
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