第90回 全国高等学校野球選手権大会

◆甲子園球場

▽第2試合(11:36/1回戦)
チーム名
福井商
酒田南
(試合終了)
(福)竹沢佳―中村
(酒)安井、小山―西
▽二塁打=中村、野路、宇原(福)平川、西(酒)
 【評】酒田南は初回に2点を先制されて後手に回り、1度も流れに乗れないまま福井商に完敗。先発安井は初回2死二、三塁で甘く入った直球をはじき返され2失点。その後はチェンジアップを有効に使い抑えたが終盤に再びつかまり、救援小山も高め浮いた失投を打たれ追加点を許した。打撃陣は福商左腕竹沢の低めの変化球を見極められず5回まで無安打。7回、安井の中前打で二走奥野が本塁憤死し同点機を逸したのが痛かった。

初回2失点、流れに乗れず

〈福井商―酒田南〉6回裏酒田南1死、1番平川雄隆がチーム初安打となる中越え二塁打を放つ=甲子園球場 〈福井商―酒田南〉6回裏酒田南1死、1番平川雄隆がチーム初安打となる中越え二塁打を放つ=甲子園球場
 西原忠善監督のさばさばとした表情がすべてを物語っていた。「しのいで我慢しながら勝ってきたが甲子園ではそうはいかなかった。力の差を感じた」。酒田南は初戦で、4年連続19度目出場の福井商に1−6で完敗した。

 甲子園出場の原動力となった左右の両エースが打たれた。先発左腕安井亮輔は初回、自己最速の139キロをマークし2者連続三振を奪うなど好スタートを切ったかに見えた。しかし、四球で走者を許すと、指揮官が「外野手が消極的だった」と残念がったポテンヒットでピンチが拡大。県大会までなら要所を締めることができたが、全国常連校の打者には通用しない。適時打を浴び早々に2点を失った。2回以降は立ち直っただけに痛い失点。安井は「緊張して力んでいた」と悔いた。

 9回無死一、三塁で救援した小山貴史も気迫は十分。捕手西凌太が「直球は3年間で1番速く、カットボールの切れも良かった」と認めたピッチングだったが、高めに浮いたところを痛打された。「県大会なら打ち損じてくれた球」(西)。小山は「全国のチームの違いを感じた」と敗北を素直に受け入れた。

反撃口火は1年生
 ○…6回にチーム初安打となる二塁打を放ったのは1年生平川雄隆。「何が何でも塁に出ようと思った」と覚悟を決め、狙っていたという直球を強振すると中堅手の頭を越える二塁打になった。チームに勇気を与える一打に二塁ベース上でガッツポーズ。暴投で三塁に進むと、2番田中陽介の二塁ゴロの間にホームを踏んだ。背番号13をもらい1番打者に抜てきされた県大会は23打数8安打と大活躍。甲子園では3番を背負った。重圧に負けることなく伸び伸びとプレーした平川は「楽しかった」と屈託なく笑った。

左投手、苦手意識が出た
 酒田南・西原忠善監督 左投手に対する苦手意識がもろに出てしまった。ひざ元のスライダー、カーブを見極められなかった。安井はいつも通り淡々と投げてくれたが初回の2点が重かった。しのいで我慢するチームだが、甲子園では力の差を感じた。
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2008年8月
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