第90回 全国高等学校野球選手権山形大会
きょう準決勝、決勝懸け4強激突
第90回全国高校野球選手権記念山形大会はきょう22日、中山町の山形蔵王タカミヤホテルズスタジアム(YZ・タカスタ=県野球場)で準決勝2試合を行う。勝ち残ったのは春季県大会を制した第1シード酒田南、日大山形の3連覇を阻んだ第2シード東海大山形、昨年準優勝の雪辱を期す第3シード羽黒、27年ぶりの頂点を目指す第7シード鶴岡東の4校。戦力的にどこが勝ってもおかしくない強豪が顔をそろえた。
【第1試合】鶴岡東×酒田南
第1試合は鶴東−酒南。酒南は春季東北大会で準優勝の原動力となった小山貴史、安井亮輔の両エースを軸に勝ち上がってきた。特に準々決勝山形城北戦で被安打2、14奪三振の快投を見せた安井の安定感は抜群。3回戦での救援登板を含め計12回を投げて失点はゼロ。打線はけがから復帰の山本耀志を3番に据えたことで得点力が向上した。代わって1番に抜てきされた1年生平川雄隆も14打数6安打と元気なところを見せている。
鶴東は投打の軸がしっかりしているのが強み。左腕上野和彦は2、3回戦といずれも無四球で完投。救援登板の準々決勝山形中央戦では、寸分の制球ミスも許されないサヨナラのピンチを切り抜け精神面の強さ見せつけた。ここまでは右打者のひざ元に落ちるスライダーが低めに決まっている。攻撃では3番伊藤貴大が11打数5安打と評判通りの活躍でチームをけん引している。
酒南は左投手をやや苦手としている。各チームが打ちあぐねた上野をどう攻略するか。鶴東は走者を置いて伊藤に打順を回したい。鶴東が先制し、上野が余裕を持って投げる展開になれば鶴東に勝機あり。後半までもつれれば投手層の厚い酒南が有利になるだろう。
【第2試合】東海大山形×羽黒
第2試合は東海大−羽黒。東海大は2回戦をコールド勝ちし、3回戦は終盤に3点差を追い付いての延長10回サヨナラ勝ち、準々決勝は日大山形に快勝するなどムードがいい。今大会を代表する本格派右腕赤間謙は3試合19回1/3を投げて失点1、防御率0.47。常時140キロ前後の直球と切れのいいスライダーで24奪三振。日大からも11個奪った。打線は2本塁打の柿崎陽介を筆頭に好調を維持している。
羽黒は3試合で32安打を放ち、25得点をマークした。長打力に加えて切れ目のない打線でどこからでも得点できる。強打の印象が強いが、1点しか失っておらず、失策も4強の中で最少の2個と堅守を誇る。ここまでは3年の佐藤旭が15回、2年の佐藤壮崇が6回1/3を投げている。
試合は東海大の赤間対羽黒打線という構図。赤間は3回戦、準々決勝が連投となり200球以上を放った。その影響がどう出るか。2、3回戦を楽に勝った羽黒は準々決勝で制球の良い米沢中央遠藤嘉紀を打ちあぐねた。さらにレベルの高い赤間を攻略するのは簡単ではない。ロースコアなら東海大、点の取り合いなら羽黒か。