第90回 全国高等学校野球選手権山形大会
迫る球児の夏〜注目選手【野手編】
春季県大会を制した酒田南の主将山本耀志(3年)は名実ともにチームの柱。県大会は14打数7安打で3打点。先頭打者として高い出塁率でチャンスをつくるほか、得点機でも勝負強い。遊撃手として守りでも中心的な役割を果たす。けがで東北大会を欠場した際に西原忠善監督が「戦力半減」と語るほど信頼が厚い。夏は万全の状態で臨む。
小粒な酒南打線にあって存在感を示すのが4番を打つ西凌太(3年)。春季県大会はチームトップの5割4分5厘をマークし、東北大会も全4試合で計6打点を稼いだ。
日大山形の主将平5陸(3年)は1年生からメンバー入りし2年連続で甲子園を経験。大舞台を知っており攻守ともに状況判断力に優れる。早いカウントから狙う積極性に加え、追い込まれてもファウルで粘って失投を誘うしぶとさを備える。右方向に打ち返す技術と二塁の守備は県内トップレベル。
日大の4番を任される小林翔大(2年)は高い打撃技術が光る。体の線は細いが長打力があり、変化球で体勢を崩されかけてもしっかりミートできるのが強み。
鶴岡東の伊藤貴大(3年)は走攻守そろった好選手。1年夏の米沢工戦でサイクル安打をマークし鮮烈なデビューを飾って以降、順調に成長を続けた。スイングスピードが速く、左右に強い打球を打ち分けられる。春季県大会の東海大山形戦は、警戒されながらも三塁打を含む4打数3安打。地力を見せつけた。
56校中随1の強力打線を誇る羽黒の中で他を圧倒するパワーヒッターが195センチ、98キロのブラジル人留学生ファニョニ・アラン(2年)。春は代打出場が多かったが、県大会3位決定戦で山形中央の注目右腕鈴木駿也から右中間に豪快な本塁打を放った。変化球への対応などにまだ粗さがあるものの、自分のポイントにはまった時の飛距離はけた違い。
羽黒では188センチ、90キロの主砲石井翔平(3年)の長打力にも注目だ。
東海大山形の池田優希(3年)と山形中央の竹田勝也(3年)はいずれも去年からの正捕手。巧みな配球で県内屈指の投手陣の力を最大限に引き出し打撃でもチームを引っ張るなど、共通点が多い。