第90回 全国高等学校野球選手権山形大会

迫る球児の夏〜注目選手【投手編】

 東海大山形の赤間謙(3年)は右の速球派。昨夏に最速143キロをマーク。今季は「常時に140キロ台を出せる力が着いている」(武田宅矢監督)。切れの良いスライダーに加えて、冬場にチェンジアップを習得したことで投球の幅が広がった。

 赤間と肩を並べるのが山形中央の両右腕。梅津寛樹(3年)は最速144キロの直球を軸に、カーブ、スライダー、シュート、フォークと変化球も多彩。肩の違和感のため春季県大会後1カ月間は本格的な投球を控えたが、練習試合で140キロをマークするまでに回復。庄司秀幸監督は「けがの功名で体が一回り大きくなりパワーアップした」。

 右翼を兼ねる鈴木駿也(3年)は伸びのある直球が最大の魅力で、最速は梅津を上回る146キロ。春季県大会、東北大会では味方打線が沈黙する中でも粘り強く投げて試合を作り、精神面で大きな成長を見せた。春はほとんど直球勝負だったが、スライダー、カーブも切れる。

 春季県大会を制し、東北大会決勝まで進んだ酒田南には「左右のエースがいる」(西原忠善監督)。右の小山貴史(3年)はボールを低めに集め打たせて取るタイプで、直球は最速141キロ。大崩れしない安定感がある。強気も持ち味で、ここぞという場面でのボールには威力がある。

 左腕安井亮輔(2年)は、ボールを放す瞬間に打者から顔を背ける特徴的なフォームながら、制球は安定している。直球は最速135キロ。東北大会ではカットボールとチェンジアップが低めに決まっていた。

 昨夏、4試合で50奪三振の快投を見せた山形城北の左腕山崎拓也(3年)にも注目。直球は最速139キロ。カーブ、スライダー、チェンジアップなどの変化球を駆使した制球重視の投球スタイルに磨きが掛かった。増井文夫監督は「四球や失策で走者を出しても冷静に対処できるようになった」と精神面の成長ぶりを強調する。

 このほか羽黒の佐藤壮崇(2年)と佐藤旭(3年)、米沢中央の遠藤嘉紀(3年)らが春季大会で好投しており、楽しみな存在だ。

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