第90回 全国高等学校野球選手権山形大会

◆YZ.タカスタ(中山町)

▽第2試合(11:35/1回戦)
チーム名
加茂水産
寒河江工
(試合終了)
(加)大戸―佐藤一
(寒)太田、林―吉田
▽本塁打=古沢(寒)
▽三塁打=吉田(寒)
▽二塁打=山口友(寒)
 【評】寒河江工が投打で加茂水産を圧倒した。先発太田は18奪三振。救援林も5三振を奪った。打線は古沢の本塁打など11安打。加茂水は寒工両左腕の変化球にまったくタイミングが合わなかった。

寒河江工1年生、衝撃18K

〈加茂水産―寒河江工〉8回途中で降板するまで18奪三振の快投を見せた寒工太田達人=中山町、YZ・タカスタ 〈加茂水産―寒河江工〉8回途中で降板するまで18奪三振の快投を見せた寒工太田達人=中山町、YZ・タカスタ
 寒河江工先発・太田達人の左腕から放られるカーブが、打者の手元で鋭く曲がる。バットはことごとく空を切った。8回途中まで投げ、奪った三振計18。記録的な快投を披露した1年生は、「後ろに3年生がいるので、最初から一球一球思いを込めて投げた」と興奮気味に回想した。

 公式戦のデビューだった。「緊張」もあり初回、加茂水産に連打を浴びた。だが、これが“奪三振ショー”の契機となった。直球を打たれたため、捕手吉田正樹のサイン通りカーブを多投した。以後、制球力とボールの切れで何度も相手打者を空振りさせ、5回終了時点で15K。アウトは内野ゴロで1つあったが、振り逃げを許して奪三振の数を1つ増やした。

 陵東中時代も得意のカーブで20奪三振の経験を持つ。吉川文夫監督は「駄目ならすぐ代えることも想定していたが、これほど頑張るとは」と目を丸くした。「打ち取ることだけ考え、(奪三振数を)知らずに投げていた。試合後に聞いて驚いたが、自信になった。背番号をもらったので戦力になるような投球をしたい」と太田。寒工に衝撃的な快勝をもたらしたのは、身に着けたばかりの背番号11だった。

 ○寒河江工・古沢大樹(途中出場で本塁打)何も考えずに引っ張った。公式戦初めてでチームと自分のためになった。

 ●加茂水産・岡部慎(敵失と安打で2度出塁)3年生がなかなか打てなかった。何とかチャンスをつくりたかった。
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