楽しく~レッツ短歌

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(3)パターンに要注意 決まり文句はやめて

2017年05月20日
 ずいぶん前ですが、NHKの短歌番組の進行役をやっていたとき、ベテランのアナウンサーが教えてくれたことがあります。それは、ゲストや受賞者にまず「今のお気持ちは?」と聞く、あれはやめた方がいいですよ、決まり文句のようなパターンだから、と。なるほど、テレビのインタビューにはこの「今のお気持ちは?」が出ること出ること。

 短歌も同じですね。なんとなく楽に収まる、どことなく詩らしくなる、そんな言葉があります。わたしの選歌体験では、比較的若い世代は「真っ白、真っ青」「秋色」「ほっこり」など、中高年世代は「春うらら」「春を告げる」(例えばフキノトウなどが)、「母のぬくもり」など、多くの作者がつい使ってしまう言葉。せっかくの感動が、パターン化した言葉によって凡作になってしまうのは残念です。

 爽やかな5月の歌をご紹介しましょう。

噛むほどに五月の風もふいてくるセロリーは白い扇状台地
杉崎恒夫

【若手記者がチャレンジ】
 山形新聞の若手記者の方々が作った短歌を、毎回添削します。今回の題は「食べる」。

久々の実家の食卓並ぶのは母の小言と私の好物(30代女)
▼添削例
久々の実家の食卓小言いう母が並べる私の好物
 わかりますねー。ホームドラマの一場面のようで楽しい一首。原作では、「並ぶのは~」と理屈で説明する感じですので、短歌のリズムを生かした情感のある表現を考えてみました。下句、母の動きが見えてくるはずです。

昼起きて「何を食べよか」寝転がり気付けば夕方そんな休日(20代男)
▼添削例
昼起きて「何食べよか」と寝転がり気付けば日暮れそんな休日
 普段忙しく働いている人の休日の様子が、具体的によく描かれています。原作では、言葉がパズルのようにはめ込まれているリズムのぎこちなさを感じます。添削例と比較してくだされば、すぐにわかるでしょう。

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